4ワ 波瀾万丈
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静雄と別れまた人気のない路地を歩き家へと向かう。
すっかり暗くなってしまった為、若干不気味だけどな。
それにしても静雄変わってなかったな。
そう考えているとニヤけてしまう。
あ、キモいとか言うなよ?
純粋(?)に静雄が好きなだけだから。
緩む頬を手で抑えながら歩いていると目の前に不良みたいなのが沢山居るのが見えた。
それが分かると先程とは違い顔を顰め溜め息を吐く。
なんでこう運が悪いんだろうな?
彼奴に会ってない事だけが運がいいとしか言えない。
さて、どう回避しようか。
遠回りする気は更々ない。
つーわけで正面突破的な?
いや、彼方が突っかかってきた場合のみだが。
そう考えつつゆったりとした足取りで近付く。
そうすれば、1人の奴が気付いたのか声を上げる。
「あ!テメェ、さっきの!」
「ん?嗚呼、さっき帝人君にカツアゲしてた奴じゃん。」
指を差し睨み付けてくる奴を見ればさっき蹴散らした奴だった。
さらりと言えば青筋を立てる奴。
うん、静雄よりはマシだが此奴も短気だな。
「さっきはよくもやってくれたな?」
「いや、そう言われる意味が分からない。悪い事してたのは君達じゃん。」
苛々とした様子の奴等と冷静な俺。
この状態でよく冷静でいれるよなと自分でも思うよ。
しかも、無勢に多勢だぜ?
そう考えている内に1人が“やれ!”つー合図を出した為、此方へと攻撃を仕掛けてくる。
それに溜め息を吐きつつ避ける。
「面倒くさい事になったな…。」
小さく呟きながら負けるのはプライドに関わる為、攻撃を回避しつつ攻撃をする。
そうしてて思ったのが此奴等、俺からしたら相当弱いんだけど。
数分もすれば殆どの奴を倒してしまった。
「で?残りはお前だけだぜ?」
「ヒッ!」
冷たい目で奴を睨みつつ近付く。
そうすれば、怖気づく。
ほんと馬鹿だよな。
群れてる時は強気な癖に1人になった途端、此れだ。
「っ!く、来るな!」
「なんでそんなに怖気づいてるわけ?仕掛けて来たのはそっち。俺から仕掛けた訳じゃない。なら、最後まで強気でいろよ。ほんと愚かだよな。群れてないと何も出来ないわけ?1人じゃ何も出来ないなんて餓鬼じゃあるまいし。これだから、人間って奴は…。」
さらさらと圧を掛けながらそう言ってから面倒くさいと思えば残りの奴も倒す。
さてと、やっと帰れる。
そう思えたのも束の間だった。
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