3ワ 幼馴染み
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「そう言えば、前から気にしてたな、お前。俺が怪我してないかとか。」
「そりゃ幼馴染みだし、心配くらいするっつーの。」
平然と言ってくる静雄に少しムッとして答える。
何かと怪我が絶えなかった幼馴染みには本当に心配させられた。
いや、俺も心配させてるからお互い様なのかもしれないが。
話ながらもアイスが溶けてしまう前にはパフェを完食していた。
「それもそうか。それにしても変わらないな、お前。」
「静雄こそ。」
お互いに笑いつつ外が暗くなってるのに気付けば帰るかと言われる。
俺的にはまだ一緒に居たいのだが静雄には明日も仕事があるだろうと考えれば頷く。
「またすぐに会えるだろ?」
何を思ったのか照れ臭そうにそう言われ頭を撫でられれば赤面する。
それを隠すようにフードを深く被る。
「玲音?」
その様子を不思議に思ったのか名前を呼ばれるも会計してくるから先に行ってろと言うとレジへと向かう。
会計を済ませ静雄と共に外に出ると肌寒さにふるりと震える。
「玲音。」
「なんだ?」
きょとんとしつつ静雄を見る。
「いや、なんでもねぇ。風邪に気を付けろよ?」
そう言いながら俺の軽く頭を撫でれば‘‘じゃあ,またな”と手を振り去って行く。
それを見送りながらも久々の温もりに恥ずかしさを覚えつつ笑みを浮かべる。
「静雄も風邪に気を付けろよ。」
少し大きな声でそう言えば聞こえたのか手をヒラヒラとさせる静雄。
それにまた笑いを覚えつつ‘‘俺も帰るか”と踵を返し裏路地へと向かった。
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