3ワ 幼馴染み
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小さく言われた言葉。
普通なら戸惑ったりする所かもしれない。
だけど、ただ冷静にやっぱりかと思うだけだった。
前から妙に俺に突っかかって来ていたという事もある。
静雄みたいに力があるわけでも学力や体力が人より何倍も上って訳でもない。
どちらかというと平均的な所だと思う。
ただ静雄と幼馴染みで仲良くしているという以外は。
前に一度、折原君に言われた事がある。
“君はどうしてあんな化け物と一緒に居れるのかな”って。
其処で俺がキレたのは言わずとも分かるだろう。
いくら静雄が丈夫だとはいえ怪我が増えるのは嫌だった。
そして、何の根回しか分からないが俺にまで喧嘩を吹っかけて来る輩まで出て来た。
いくらスルーしようとも増える一方。
感付いてはいたのだが敢えて調べてはいなかった為,長期戦となる羽目になってしまった。
原因は勿論、折原君。
流石に熱出して学校に来てて喧嘩に出会してしまった時には大怪我しちまってそれに対しては何処かバツ悪そうな表情をしていたんだけどな。
それでも止めるという選択肢はなかったらしく続くんだけどな。
嫌気が差していたが俺が折原君に勝てる訳がないのは分かってたし、静雄がキレて追いかけっこになってたし、俺が直接折原君に何かした事は一度もない。
「玲音?」
「え、あ、悪い。考え事してた。」
顔を顰めながら名を呼ぶ静雄に苦笑いを浮かべつつ謝る。
考え込んでいて半分忘れかけていた。
俺とした事が…折角静雄と居れるのに。
「あんまり考え込むなよな。お前,溜め込むだろうが。」
「あ、嗚呼、悪かった。とそれより、静雄、怪我とかしてないか?」
真剣な表情で言われるとどうも弱い。
取り敢えず、話を変えてみるも今日、喧嘩していた事を知っていた為、つい、そんな事を聞いてしまいしまったと後悔する。
大体静雄に折原君の話題は禁句に近いからな。
さっきからしてるけど。
「怪我?してねぇけど?」
「そ、そうか、なら良かった。」
キョトンとした表情の静雄に若干苦笑いを浮かべるも怪我をしていないのなら一安心だ。
大怪我でもしてたら、折原君を絞めるとこだけどな。
どうやってかは秘密だ。
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