3ワ 幼馴染み
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「玲音!何処行くんだよ?」
「んー?お腹空いたし、ファミレス。」
「お前、さっきアイス食ってなかったか?」
「あれで余計に腹減ったんだよ。」
ほら、腹減ってる時に少しでも食べ物食べると更に腹減るじゃん?
それだよ、それ。
そんな会話をしているとファミレスに着き、中に入れば席に着く。
「静雄、なんか食う?」
「俺は別に…。」
メニューを見つつ問いかければそう返ってくるもグーッという腹の音でそうも言ってられなくなる。
それに赤面する静雄と笑いを堪える俺。
「笑ってんじゃねぇよ。」
「ごめん、ごめん、ほら奢ってやるからなんか食おうぜ?」
「いや、それは悪いし…。」
ほんと律儀だよね。
別に気にしなくてもいいのに。
いいから、いいからと言えば渋々折れてくれた。
つか、誘ったの俺だし、金出させんのはちょっとな。
そう思いながらメニューを見ていく。
飯でもいいが今は甘いもんが食いたい。
て事で、デザート欄だ。
パッと見て目に止まった物を頼む事にした。
「静雄、決まったか?」
「おう。玲音は?」
「決めたよ。」
そう言えば、呼び鈴を押す。
少しすれば店員が来た為、注文する。
店員が去ったのを見計らってふっと笑いながら話し掛ける。
「やっぱ、甘いもんなんだな。」
「お前こそ。」
俺が頼んだのはイチゴパフェ、静雄はプリンパフェ。
男2人でパフェってちょっとウケるよな。
まぁ前からなんだけどな。
「つか、あの店員,ビクビクしてたよな。」
「そうか?」
あれ?気付いてなかったんだ。
キョトンとした様子の静雄に苦笑いを浮かべる。
普段は大人しそうで優しい奴なんだけど、すっごい短気でキレると凄いから結構ビビられるんだよな。
いい奴なのに。
まぁ1番の原因は折原君なんだろうけどな。
「そんな事より、静雄が元気そうで良かった。」
「お、おう。お前もな。つか、ほんとに心配したんだからな?連絡はつかねぇし。」
ふにゃりと笑いながらそう言えば、一瞬驚いた顔をしつつすぐに優しい笑みを浮かべ言う静雄にそんな笑み浮かべられたら絶対好きになるってと思った俺は重症なのかもしれない。
「悪かったって。袋に居るとさ、奴に会っちまうじゃん?それを避けたかったんだよね。」
「…ノミ蟲か。」
「そうそう、っていつの間にそんな呼び方する様になったんだ?いや、確かにぴったりだけどさ。」
頬杖を付き若干嫌そうに言っていると少し青筋を立てる静雄。
ヤバいかなと思いながらも続ける俺ってある意味強いよな。
苦笑いを浮かべながら尋ねればまぁ当然っちゃ当然な答えが返ってきた。
「覚えてねぇ。お前の言った通り、彼奴にぴったりだろ?」
「クク、確かにな。静雄らしいや。」
久々に会えた幼馴染みが変わってなかったことにホッとする。
そんな話しをしていると注文していた物が来た為,話しを中断して食べ始める。
「そう言えば、玲音はいつ戻って来たんだよ?」
「ん?数日前かな。まだそんな日数経ってねぇよ?」
「そうか。まぁ、その…気を付けろよ?」
何にと言おうとして止めた。
真剣な表情。
ある意味の忠告だろう。
袋に居るって事は奴に会う確率が高くなるって事だ。
いくら奴が新宿を拠点としていようとも。
「…臨也がお前の事探してた。」
その一言で確信した。
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