story 14 真実
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*綱吉 said*
規則的な寝息が聞こえればひとまずホッとする。
そして、そのままの体制もキツイだろうと思い友羅を抱えればベッドへと連れて行き寝かせベッドサイドに座りつつ眠る友羅を見つめる。
それにしても友羅の話は想像を遥かに絶するものだった。
特殊な属性を持ってるから狙われるのは分かる。
けど、まさかトップクラスの情報屋だとはね。
まだ詳しく聞いた訳じゃないからなんとも言えないけど。
それよりも友羅の言う奴等が気掛かりだ。
話から親の敵であり友羅に酷いことをしたっていうのは分かった。
後、さっきの事って言ってたのは抜け出した時の事だろう。
その奴等に出会したかなんかであんな闇を纏って帰ってきたんだろう。
…って、よく帰ってきたな。
ふと話を思い出しながら思う。
下手をすれば行方を眩ましていた可能性もあるわけだ。
まぁ、少しからず居場所だって思ってくれたんだよね。
帰ってきたってことは。
それに今まで独りで耐えてきたんだろ。
生きる為に。
周りが敵ばかりじゃ簡単に信用だって出来ないよな。
出会ってそんなに経ってなくとも今にも壊れてしまいそうな友羅を助けてやりたいって守ってやりたいって思うのは可笑しいか?
友羅の頬に触れながら心の中で問う。
「ん…。」
少し眉間に皺を寄せる友羅。
嗚呼、どうしようもなく愛おしい。
気持ちに気付いた時は、認めようとしなかったけど。
自覚して更に愛おしく思うなんて都合良すぎか?
どちらにしても好きなことに変わりはないんだけど。
「覚悟しててね?絶対離さないから。」
小さく呟き友羅の手を取り手の甲にキスをした。
そして、横になれば手を握ったまま仕事の疲れもありすぐに眠りに落ちた。
*綱吉 said 終*
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