story 14 真実
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今思い出しても発狂したくなる。
部屋に響き渡る銃声。
目の前に広がる赤色。
「っ…!」
強く唇を噛み締める。
「友羅、ごめん。辛い事、思い出させたね。もういいから。」
申し訳なさそうに言う綱吉に首を横に振り強がりな言葉を吐く。
「だいじょーぶ、だから…。」
「大丈夫じゃないでしょ?理由は分かったからもういいよ。」
即座に図星をつかれ止められる。
だけど、理由それだけじゃないんだよ。
言わなくて、聞かなくていいの…?
顔を歪める綱吉を見つめながら心の中で思う。
するとそれを読んだのか綱吉が問う。
「…他にも、あるのか?」
コクンと頷く。
そして、どうにか言葉にしようとする。
きっとこのタイミングを逃せば話さない気がするから。
「だから、聞いて…今を逃せば、も、2度と言わないから…っ!」
「…分かった。」
渋々といった感じではあるが承諾する綱吉。
なんとか気持ちを落ち着かせながら言葉を紡ぐ。
「私の家、元々トップクラスの情報屋なの…フリーのね。」
「フリーでトップクラスの情報屋って…。」
少し驚いた様な表情をする綱吉を尻目に話を進める。
「そう。情報は全て正確に所有してて知らない物はないほどに。だから、勧誘も沢山あったしその逆で狙う奴等もいた。分かるでしょ?この世界で生きていくにはより正確で沢山の情報が必要なの。」
「嗚呼…確かにそんな物を持ってるなら欲するし潰しにかかる奴等が出てくるな…要するにその家の娘だから標的になってるってこと?」
私の話に納得しつつ問う綱吉から顔を逸らしながら答える。
「そういうこと。相手が知られたくないような情報でさえ所有してる可能性があるんだから…。」
親から受け継いでる可能性があるってね。
「成る程な。だから、最初っから俺達の事も知ってたのか。」
思い出したように言う綱吉にそういえば誤魔化そうとしたなと思いながらもあくまで可能性の話と再び誤魔化すような問い掛けをする。
「…情報屋の娘だからって所有してるとは限らないよ…?」
「友羅の場合、してるだろ。」
わぉ、即答。
まぁ、そうなんですけどね…!
家は小さい頃から情報と戦い方教わってましたからね!
身を護るために、生きるために…!
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