story 14 真実
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シャワーを浴び着替えればひとまず掃除をする。
ずぶ濡れのまま屋敷の中歩いちゃったから。
絶対獄寺さんとかリボーンさんにバレたら何かしら言われるもん。
悪いのは俺なんですけどね…!
そう思いながらテキパキと掃除をする。
勿論、いつもの姿で。
綱吉にバレたからって私で居るつもりはない。
「よし。」
数十分で掃除を済ませれば片付け次第部屋に戻る。
掃除中誰にも会わなくてよかった。
そう思ったのも束の間。
「友羅、何処行ってたの?話すって言ってたよな?」
「つな、よし…ごめん、言ってからすれば良かったね。掃除してたんだ。」
「あー…成る程ね。確かに水浸しのままだったら厄介だね。」
にっこりと笑みを浮かべた綱吉に焦るも素直に答えれば納得してくれた。
「さてと、友羅の部屋でいいよな?」
「うん、大丈夫。」
そう言えば部屋の中に綱吉に続き入る。
そして、ソファーに座る。
ジッと見らればただでさえ話さなきゃいけないという緊張があるのに更に緊張する。
思わず俯いてしまった。
「友羅、ゆっくりでいいから教えて?」
優しい声色で言う綱吉にポツリと答える。
「えっと…この姿は、身を隠す為、なんだ…。」
「身を隠す為?誰かに狙われてるの?」
眉間に皺寄せながら聞いてくる綱吉。
まぁ、普通狙われてる奴なんて匿いたくはないよな。
「…元々狙われていたんだ。この姿にしてからはなくなったけど。」
「…狙われる理由は?まぁ、特殊な属性を持ってるから狙われそうではあるけど。」
真剣かつ分析しながら言う綱吉から目線を逸らし手を握り締め一呼吸置き話し出す。
「そう、その属性のせい…俺がこの属性を持っていなければあんな事にもならなかったのに…。」
「あんな事…?」
「目の前で、親を、殺される、ことなん、か…ッ!」
「なっ!?」
言いながらその時の記憶が甦り悔しさと悲しみ、苦しみが一気に襲いかかってくる。
そして、自然と涙が溢れると共に術も不安定になり解ける。
綱吉の驚いた声を聞きつつ必死に自分の心を落ち着ける。
勿論、落ち着くはずなんてないのだが。
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