story 13 悲想
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どのくらいの時間が過ぎたかは分からないが落ち着いたのか友羅が涙を拭いつつ俺を見る。
その見つめる友羅にドキッと胸が高鳴る。
「ごめん…綱吉…。」
「あ、いや…大丈夫。」
申し訳なさそうな表現プラス未だに潤んだ瞳で見られながら謝れれば少し動揺してしまった。
どういう事なのか分からないがそこらの令嬢なんかと比べ物にならないくらい目の前の友羅が可愛い。
「…つな、よ、し…?」
黙り込んでしまっていたのを疑問に思ったのかコテンと首を傾げながら俺を呼ぶ友羅。
可愛すぎかよ。
「ん?どうした?」
どうしか平然を装いながら問うも隠せている自信がない。
「あ、や、えっと…あっ、!?」
「え、友羅?!」
言葉に詰まりながらも何かを言おうとした友羅だったが何かに気付いたのか急に立ち上がり洗面所の方へと走って行く。
その行動に驚きはしたが多分気付いたのだろう。
そのままでいいのに。
否、俺だけが知ってればいいかもしれないな。
そんなに可愛い友羅を知ってるのは俺だけで。
その考えに気付いた瞬間俺は気付いてしまった。
ー友羅に対する気持ちに。
別に顔が可愛いからだけじゃない。
前から気に入ってはいたし誰かが友羅に触れるのだって嫌だと思っていた。
それに仕草にまでドキッとしてしまえばもう、ね。
取り敢えず理由は聞いとかないと。
騙してたわけではないだろうけど隠してた理由をね。
そう思えば立ち上がり洗面所へと向かった。
*綱吉 said 終*
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