story 13 悲想
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*綱吉 said*
友羅が扉を開けないのに痺れを切らし持っていたスペアの鍵で開け無理矢理部屋に入るなり視界に入ったのは涙を流す友羅だと思う。
顔は確かに友羅なのだけれど見た目が違う。
明るめの茶色のロングヘアー。
いつもよりオレンジがかった瞳。
そして、いつもとは違った簡単に壊れてしまいそうなくらいふんわりとしたまるで女の子みたいな感じ。
「友羅、だよな?」
顔を背けた友羅に恐る恐る尋ねる。
だが、答えは返ってこない。
その為、確信が持てない。
仕方ないと思い友羅の前に座れば無理矢理此方を向かせる。
「やだ、放して…っ!」
「無理。」
嫌がる友羅を無理矢理押さえるのは若干気が引けるも声と顔で今度こそ確信を持つ。
何がどうなってるのかは分からないが。
「友羅、取り敢えず落ち着け。大丈夫だから。」
「…ッ、!」
何を思ってそんな言葉が出たのか分からないがそう言いながら友羅を引き寄せ抱き締めながら撫でてやる。
そうすれば、驚きながらも我慢できなくなったのか再び泣き出す友羅。
何が友羅をこうさせた?
沸々と沸き上がる怒りを抑えながら優しく撫でるも怒りが表に出そうになる。
「大丈夫、大丈夫。」
友羅と自分に言い聞かせるように言う。
怒りと悔しさを織り混ぜながら…。
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