story 12 予期せぬ出逢い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
玄関に直行すれば丁度よく扉が開く。
帰って来る奴なんて彼奴しかいない。
若干の顰めっ面と腕組みし立ち止まりつつ友羅を見れば逃げた事への怒りで質問責めをする。
でも、いつもとは何かが違う。
歯向かう事もせず、黙りこくっている。
表情を伺おうにもずぶ濡れでフードを被り俯いている為表情は見えない。
「友羅…?」
余りの違和感に名を呼びつつ近付き、頬に触れる。
瞬間、すぐに手を振り払い顔を上げる。
その表情を見た瞬間、俺は顔を歪めた。
なんとも言えない。
瞳に光はなく何処か闇を露わにし、冷たい視線に無表情。
こんな表情、今まで見た事ない。
「放っておけ。」
ただ一言言うと立ち去る友羅に声を掛ける事も止める事さえ出来ずその場に立ち尽くす。
何が友羅をあんな風にした?
この数時間で何があった?
グルグルと疑問ばかりが浮かぶ。
氷雨の時とはまた別の何か。
何が彼奴にはあるんだ?
最近は少しずつだけど気を許し始めてる様子だったのに。
そうこう考えているうちに奴の後を追っていた。
*綱吉 said 終*
.