story 11 雪の守護者
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
どれくらい時間が経っただろうか。
キッチンでは思わず不安になってしまったが此処に来た時には少し安堵していた。
流石に手を握られたとは少し気恥ずかしく感じてしまったが。
書類整理をしていれば気持ちも落ち着いた。
キリが良いところまで終わらせれば一息付く。
するとそれに気付いたのか綱吉が声をかけてきた。
「終わったの?」
「ん?キリの良いところまでは。まぁ、急ぎとか今日明日の分は既に終わってるよ。」
「了解。俺ももう終わるからご飯食べに行くか。」
淡々と答えれば綱吉がそう返して来て戸惑ってしまった。
ご飯…食べたくないな…。
一食抜いたぐらい平気だし、寧ろ前の方が食べてなかったし…。
そんな事を考えていれば当然の如く綱吉からツッコミが入る。
「そんなんだからチビで華奢なんじゃないの、友羅。」
「なっ…!いいんだよ、実力さえあれば。」
「実力があっても基礎がなってないと、な?」
にっこりとした笑みで正論を言われれば返答に困る。
うぅ…綱吉の意地悪…!
「はいはい、意地悪ですよ。」
更と読心術を使い答える綱吉。
もうやだ。
そんな事を思っていると急に執務室の扉が開いた。
それに驚きつつ入ってきた人物はリボーンさんだ。
「あれ?リボーン?」
綱吉も気付いたのかキョトンとした表情でリボーンさんを見る。
「ツナ、友羅の事だが彼奴等に話したぞ。」
「え…は?まだいつ言うか決めてなかっただろ?」
そして、リボーンさんの言葉に怪訝そうに返す綱吉。
彼奴等に俺の事話したって…あれか?
雪の話か?
「仕方ねぇだろ。誰かさんが一番気にしそうな人物に炎を見せてんだから。」
「…どういうこと?」
リボーンさんの言い回しに内心焦る俺と顰めっ面で尋ねる綱吉。
あ、これ、あれだ。
確実に俺の事だ。
そして、雲雀さんの事だ…!
こんな事になるんだったら手合わせなんかするんじゃなかった…
「友羅…どういうこと?今日は確か午後は家事してたはずだよね?」
「してたよ!してたんだけど、雲雀さんに出会して連れてかれたと思ったら手合わせする羽目になったんだもん。」
「それでつい使っちゃったと?」
「使ってはないけど、灯しちゃった…。」
笑顔で聞いてくる綱吉だが目が一切笑ってねぇ!
思わず顔ひきつらせながら素直に答える。
嘘ついたって意味ないからな…!
「はぁ…まぁ、遅かれ早かれ言わなきゃいけなかったからいいんだけど。」
呆れたように言う綱吉に返答の余地がない。
く…俺の失態なんだけどね…!
「まぁ、守護者の反応も悪かねぇから大丈夫だろう。」
「そう?ならいいけど。」
リボーンさんと綱吉のやりとりに少し安堵する。
なんでかは分からないが。
その後は書類整理を終わらせた綱吉と結局ご飯を食べる羽目になってしまった。
まぁ、何はともあれ怒られずに済んでよかった。
色々と済ませベッドに寝転がりながら思う。
ほんと今日一日だけで色々あったな…。
独りの時じゃ有り得ない日常。
少しだけこんな日常が続けばいいのにと思い眠りについた。
そう平和な日常ほど長続きはしないのに。
.