story 11 雪の守護者
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キッチンに着けば既に獄寺さんがいた。
「あれ?獄寺さん、任務は?」
「既に終わってるつーの。夕飯作りに来たんだろ?」
「うん、そうだけど、獄寺さんが作ってるならサポートにまわるよ。」
俺の問いにぶっきら棒に返せば逆に問われる。
いつも通り答えれば指示を出してくれる。
そう、獄寺さんとは和解済みなのだ。
そんな事を思いながらテキパキと指示されたことをしていると何処からか声が聞こえてきた。
うん、デジャヴ。
二度あることは三度あるってか。
「美味しそうな匂いなのな。」
「…山本さん。」
入ってきたのはにこにこと笑みを浮かべた山本さん。
「お、友羅じゃねぇか!久し振りな。」
「お久し振りです!」
「元気か?獄寺にいじめられてないか?」
「山本、テメェなんて事言いやがる!」
にこにこと笑みを浮かべながら俺の頭を撫でとんでもないことを言い出す山本さんにやはりキレる獄寺さん。
此処も仲悪いの…?
「隼人、友羅が不安になってるから止めて。そして、山本はその手退けようか。」
「じゅ、10代目…!」
「おう、ツナ!」
キッチンの入り口に背を預けにっこりと黒い笑みを浮かべながら言う綱吉。
それに気付いた獄寺さんの焦りようと飄々としてる山本さん。
なんか変な言葉が聞こえた気がするけど気にしないようにしよう。
それにしても今日はよく人に会うなぁ…。
「綱吉、仕事は?」
「休憩。友羅、珈琲。」
ふと思ったことを聞けば短く返されるついでに命令まで。
そのくらい自分でやってよと思いながらも淡々と作る辺り完全に日常化してるんだよな。
「はい、珈琲。」
「ありがと。」
微笑み受けとる綱吉。
初めてその微笑みを見た時から思ってたけどその微笑みはヤバい。
なんかドキッとする。
なんでかは知らないけど…!
あれか黒いのが含まれてないからか!?
「友羅、なんか失礼なこと考えてない?」
「気のせいだよ。」
綱吉に図星を指されれば違う意味でドキッとするも平然と返す。
「なぁ、友羅、俺も珈琲貰っていいか?」
「あ、はい。」
山本さんにそう言われれば手早く準備し渡す。
「サンキュー!」
爽やかな笑みでお礼を言う山本さん。
やっぱ、この人癒し系だわ。
そう思いながらも夕飯の準備を再開する。
まぁ、もうほぼほぼ終わってるんだけどね。
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