story 11 雪の守護者
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先程掃除していた場所に戻ればさっさと掃除を終わらせる。
ゆっくりしててもし雲雀さんが来たら大変だからね。
そして、掃除の次は洗濯。
回してはいた為、後は干すだけ。
大量の洗濯物を持てば庭へと出る。
「今日はよく洗濯物が乾きそう。」
晴れ晴れとした空を見ながらそう呟く。
大量の洗濯物を次々と干していく。
「おや、友羅じゃありませんか。」
「…六道さん?」
今日は厄日だろうか。
声のした方を見れば今度は六道さんが立っていた。
不適な笑みを浮かべながら。
「あの日振りですね。調子はどうですか?」
「…別に変わりないです。」
「クフフ、そうですか。」
六道さんの言葉に一瞬怯むもなんとか平然を装い答え洗濯物干しを再開する。
「友羅、貴方に1つ聞きたいことがあるのですがいいですか?」
「…その質問次第ですね。」
ロクな質問じゃなきゃスルーしようと思っていた。
この時点では。
「何故自分に幻術をかけてるのですか?」
その言葉にピタリと動きを止める。
何故分かった?
術は解けてないはず。
あれか術師だからか。
「おやおや、図星ですか?」
愉快そうに言う六道さん。
誤魔化したって意味ないだろう、これ。
「…だったらなんだ?」
「おや、案外あっさりと教えてくれるのですね。」
「術師相手に誤魔化しても意味ないだろ。」
肯定すれば逆に驚かれた。
なんなんだ。
「それはそうですね。」
納得する六道さんに急かさず問う。
「で?なんですか?術を解けとでも?」
「そうですね、それもいいですがお楽しみは後に取っておきますよ。」
考えるような素振りを見せながらも笑顔でそう答える六道さん。
「今日は術の事を聞ければ満足です。」
「そうですか。」
ぶっきら棒に返せばさっさと洗濯物を干す。
「クフフ、貴方はやはり面白い方ですね。」
「そりゃどうも。」
笑みを浮かべた六道さんに適当に返事をする。
少しすれば全ての洗濯物を干し終える。
「では、失礼しますね。」
「えぇ、また。」
あっさりと別れればキッチンへと向かう。
あっさりしすぎて逆に怖いんだけど。
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