story 11 雪の守護者
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雪の守護者だと知られてから数日が経った。
雪の守護者だからといって何か変化があったかと言われれば特にない。
今までと変わらない。
リボーンさんも調べがついたのか特に何も言ってこない。
嗚呼、平和だ。
そう思いながら掃除を進める。
そう言えば、未だに外の仕事を任される事はない。
信頼されてないのかなんなのか知らないけど書類整理と家事だけ。
偶には俺だって外に出たいんだけどな。
そう思った瞬間ふとこれある意味監禁されてね?と思う。
屋敷内は自由なんだけどね。
買い物だって行きたい。
綱吉に相談するか?
でも、絶対1人で行かせてくれない気がするんだよな。
前回の荷物の時もそうだったし。
「はぁ…。」
「何溜め息吐いてるの?」
「ぅえッ!?」
考え事に夢中になってて人が来たことに気付かなかった為変な声が出た。
恐る恐る振り返れば雲雀さんが居た。
「あ、れ…?雲雀、さん?」
「そうだけど、何その反応。」
「いや、別に…。」
ムッとしながら言う雲雀さんに目を逸らしながら答える。
久々に隼人以外の守護者に会ったんですけど…!?
「そうだ。手合わせしなよ。」
「はい?い、いや、俺、掃除中…。」
「関係ない。」
思い立ったように言えば俺の返答など無視して引っ張って連れて行かれる。
抵抗してもいいけど後が怖いから止めといた。
嗚呼、俺の優雅な掃除タイムが…。
そして、連れてこられたのは地下のだだっ広い何もない部屋。
こんなとこあったんだ。
「さあ、始めよう。」
そう言っていつの間にかトンファーを構えてる。
「えー…まぁ、いいですけど、1つだけ。」
「…何?」
「此処、何の部屋ですか?」
「トレーニングルームだよ。」
渋々承諾しながらも気になったことだけは聞けば案外素直に答えてくれた。
トレーニングルーム、ね。
そんなのもあるなんて、流石ボンゴレ。
なんて感心している間に攻撃を仕掛けてくる雲雀さん。
それを軽々と避けロットを取り出す。
「ワォ、流石だね。」
「生憎生まれてこの方この世界で生きてるんで。」
ふーっと一息付けばいつもの仕事モードに切り替える。
それに気づいたのか笑みを浮かべる雲雀さん。
「いいね。」
そう言いながら再び攻撃を仕掛けてくる。
それをロットで受けつつ此方からも攻撃を仕掛ける。
手加減はしないとな。
そう思いながらも手合わせをしているうちに楽しくなってきたのかつい炎を灯してしまった。
そうまだ守護者には言ってないのだ。
「なんだい、その白い炎は?」
「あ…ハハッ、なんでしょうね。」
ヤベッと思ったがやってしまったことはしょうがない。
この勝負に決着をつける。
「すみません、雲雀さん。」
そう言えば素早く相手の背後に周り気を失わせる。
最強と謳われる雲雀さん。
その実力は伊達じゃないね。
さて、起きる前に逃げないと。
ロットを仕舞えば足早にその場を後にした。
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