story 10 漆黒丿氷雨
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一呼吸置けば俺はいつもしているネックレスを外す。
そこには2つのリングがついている。
2つのうち1つを取れば2人の前に差し出す。
きっと見覚えがあるはずだ。
俺も今思い出した。
「…これ、見覚えない?」
「っ!?ボンゴレリング!!」
「なんで友羅がこれを持ってやがる?」
恐る恐る尋ねる俺に対し驚く2人。
「隠すつもりはなかったよ?てか、寧ろ、忘れてたし。」
「忘れてたって…。」
呆れたように言う綱吉。
そうリングの存在は覚えてたけどボンゴレリングだってことは忘れてた。
だって、関わることなんてないと思ってたから。
「忘れてたことに関しては咎めないでやる。で、属性はなんだ?」
真剣な声色で言ってくるリボーンさん。
咎めないでくれるのは有り難いんだけど、属性は出来れば当てて欲しいな…なんて。
「よく思い出してごらん?今回の任務の最後。そしたら、属性、分かるんじゃない?」
「最後…氷の雨…。」
「そう、氷、まぁ、厳密に言えば雪。」
俺の問いに呟くように言う綱吉。
そして、答えを言う。
「雪の守護者。確か初代には居たはずだぜ?それ以降は該当者がいなかったというよりリングが行方知れずになってたから存在自体受け継がれなかったんだろう。」
「…なんでそこまで詳しいんだ?」
「一度調べたことがあるから。怪しいと思うなら調べればいいよ。」
淡々と話す俺に怪しむように尋ねるリボーンさん。
それでも平然と答える俺。
「…分かった。要するに白い炎は雪特有のものって事ね。」
「そういうこと。」
何かを考え込みながら言う綱吉にも平然と答える。
「やっぱり、友羅を部下にしたのは間違いじゃなかったね。てか、守護者ならどちらにしろボンゴレに変わりないけど。」
にっこりとした笑みを浮かべながら言う綱吉に顔がひきつる。
あれ?
これって確実にフラグたってるよね?
「友羅、これからもよろしくね?守護者として。」
にこにこといい笑みを浮かべてらっしゃるボス。
え、まじで?
逃げたい…!
「調べ次第だが完全に漆黒丿氷雨が仲間になるのは大きなメリットだな。」
リボーンさんまで…!
まじでこれからどうなるの、俺!!
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