story 10 漆黒丿氷雨
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迎えに来た隼人の運転する車に乗り込めば屋敷に向かう。
膝の上で眠っている友羅を見ながら先程の事を横に居るリボーンに尋ねる。
「リボーン…さっきのどう思った?」
「友羅の戦い方か?」
「そう、それとあの白い炎…見たことないけど。」
「生憎俺も初めてだぞ。」
リボーンでさえ知らないってことは相当特別なものってこと?
これについては本人に聞くしかないか。
「友羅の実力は確かだ。Sランクの仕事をものの数分で終わらせられる奴なんて限られるからな。しかも、彼奴の場合殆んど1人でだ。」
「そう、それは俺も思った。俺達でさえ少なくても2,3人で組んでやる仕事だから、構えてはいたんだけど。」
何かを考え込みながら言うリボーンに同意しながらも先程の事を思い返しながら言う。
友羅の実力は確実に俺達以上。
全てを終わらせた友羅は疲れひとつ見せずただ黙って静かに自分の周りの光景を見ていた。
勿論、怪我のひとつもない。
一体どうすればこの小さい体でその実力をつけることが出来るのか。
「…確実に敵に回したくないタイプだな。まぁ、ツナには少しではあるが気を許してるみたいだから心配はないか。」
「…そうだといいけどね。」
ニヒルな笑みを浮かべ言うリボーンに言葉が詰まりながらも答える。
敵視してる事は全然ないんだけど、信用もないんだよ。
今日、漆黒丿氷雨を目の当たりにした時もそう。
全てを1人でどうにかしようとしてた。
それが全て終わった時に1番分かった。
名を呼んだ時の反応が完全に俺達の事忘れてた。
そして、あの冷酷な瞳の奥の悲しみが焼き付いて消えない。
一体何を抱え込んでいるんだ?
これまでも思ってはいたけど。
もうどうしても放って置けないし出来ることなら守ってやりたい。
そう思いながらそっと友羅の頬を撫でる。
だから、まずは俺の事信じてよ、友羅…。
*綱吉 said 終*
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