story 10 漆黒丿氷雨
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目の前に広がる光景。
沢山の人と沢山の血、荒れ果てた室内。
嗚呼、凄く気持ちが悪い。
「ぅ…ッ!」
吐き気が込み上げて来るも手で口を覆い必死で止める。
久々の光景に精神面が追い付いていないらしい。
仕事モードだから幾分耐えられるが気を抜けば終わる。
「友羅…。」
名前を呼ばれハッとし2人を見る。
そうだった。
2人も居たんだったね。
これ見てどう思っただろうか。
仕事だからと言っても俺のやり方はきっと酷いものだろう。
「友羅、帰ろう。」
そう言って手を差し伸べる綱吉。
思わず迷ってしまった。
俺なんかが一緒に居ちゃいけないんじゃないかと。
「友羅、大丈夫だからおいで。」
優しい声色で言う綱吉に怯みながらも手を伸ばせば一気に引っ張られバランスを崩すも綱吉の腕の中にすっぽりと収まる。
「わっ!?え、つ、綱吉?」
「ほら帰るよ。全く俺達が居るのに1人で突っ走って。」
綱吉の行動に驚きながらもその言葉が胸に刺さる。
今まで1人でやってきたから誰かが居るって、一緒に戦うって知らないから…。
「…ごめん。」
「いいよ、これから知っていけばいいから。」
素直に謝ればまた優しくかけられる言葉に小さく頷く。
「ツナ、友羅、さっさと引き上げるぞ。」
「あ、うん。今行く、って友羅!?」
あ、そか、終わったんだ。
リボーンさんの一声に俺は思わず気を抜いてしまった。
そこからは一瞬だった気が抜けると共に意識が遠退く感覚がしすぐに落ちてしまった。
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