story 8 戸惑い
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*綱吉 side*
料理をしている友羅を見ながら珈琲を飲む。
そして、先程のやり取りを思い出す。
慣れてないだけだって言っていたけどあからさま人数が多いのに恐怖を持っている。
否、違うな。
俺達の中に居ることに恐れてる。
俺と二人だとか少人数ならまだ普通だ。
だけど、今朝みたいな大勢になると話は変わる。
自己紹介の時はまだ普通だった気がするんだけど。
友羅ももう仲間なのだがどう考えても一線引いてるんだよな。
いや、そう簡単に馴染むとか難しいだろうが恥ずかしいとか人見知り程度の可愛いもんじゃないから余計気になるんだ。
それならもういっそ俺だけを怖がらないで信用してくれるといいんだけどな。
ふとそんな考えが浮かべばハッとする。
は?いや、何考えてるんだ、俺。
ただのパシr、いや、部下だよ?
しかも、男。
「綱吉、出来たけど、何やってんの?」
頭を抱えていれば作り終わったのか友羅が目の前に料理を置きながら声をかける。
「いや、なんでもない。」
「そう?ならいいけど、冷めないうちに食べなよ?」
不思議そうにしながらも深く聞いてこないで自作のオムライスを食べ始める友羅。
「んー、久々のオムライス最高!」
「お子ちゃま味覚かよ。」
「悪いかよ。」
嬉しそうに食べる友羅に思わず本音を言えばムッとするも素直に認めるから面白い。
そんな友羅に対して少しだけ可愛いと思ってしまった為また頭を抱える羽目になる。
アイツは男。
可愛いはずがない。
そう言い聞かせながらオムライスを食べる。
…意外と旨いのがまたなんと言っていいのか。
「ごちそうさまでした。」
少しすれば食べ終わったのか機嫌良さげに言う友羅。
「ごちそうさま。片付け終わったらさっきの続きだからね?」
「ぅ…分かってるよ。」
嫌そうな顔しながらも承諾する辺りほんと根は素直だよなと思う。
寧ろその素直さを出してくれればいいんだけど、まだ信用出来てないのがネックだな。
…って、だからなんでさっきから俺は友羅の事で頭抱えてんの?
そこまで頭抱える必要ないじゃん。
と思いながらも気にしてるから認めざる負えない。
気になって仕方ないし出来ることなら俺がどうにかしてやりたい。
「はぁ…マジかよ。」
まさか俺がこんなことを思う日が来るとは…。
「綱吉?どした?」
「!なんでもないから行くよ。」
「はーい。」
いつの間にか片付けを終えて目の前に来てた友羅に一瞬驚くも平然と答え執務室へと向かった。
*綱吉 said 終*
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