story 7 帰宅
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暫く、売り言葉に買い言葉状態だったが今は先程とは違い沈黙だ。
これはこれで怖いけどな。
外の風景を眺めながら考える。
そういえば、何年あの家に居たんだっけ。
結構長かったんだよな…。
そう考えていると綱吉が割り込んできた。
「お前、そんな長く1人で彼処に居たのか?」
「…また読みやがったな?」
ナチュラルに読心術を使われ軽くイラッとする。
言い返すも平然としているのを見れば更に苛つくんだけどな。
「使えるもんはとことん使わないとな。それでどうなんだ?」
「使うなし。てか、綱吉には関係ないだろ?気にする必要もないはずだ。」
軽く睨みながら答える。
そうだ。
綱吉には関係のない事。
俺の事なんか。
「寧ろ、切り捨ててくれれば楽なのに。」
小さく声に出ていた事にハッとなり口元を抑える。
恐る恐る綱吉の方を見るもあまり表情が読み取れない。
不愉快にさせただろうか。
てか、何故心配する必要がある?
心配と後悔に襲われれば次は自問自答。
遂には頭を抱える。
「…忙しい奴だな。」
「うるせぇ…。」
どうせ読心術使ってんだろと思いながらも小さく言い返す。
「言いたくなければ無理に答える必要はない。それと切り捨てるなんて事有り得ないし、お前が何を抱えてるのか知らないがもう少し俺の事、信用してくれ。」
まさかそんなことを言われるとは思ってもみなかった為ポカンとなる。
「何阿呆面してんだよ。」
「あ、阿呆面ってひどっ!」
思ってもなかった事を言われれば誰だって吃驚するわと思いながらも落ち着かない心情を落ち着かせる。
綱吉の顔を見れない。
一体なんだってんだよ…。
分からない感情にモヤモヤとする羽目になってしまった。
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