story 3 最強のヒットマン
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『!?』
通り名を言った瞬間、驚く二人。
何故だ?
そんな目立つような行動してないし、逆に隠れてた方なのに…。
だから、有名な筈はないんだ。
まぁ…実際の所、知らないけど。
「なんだよ?ちゃんと言っただろ?」
中々喋り出さず固まってる二人に声をかけた。
これ以外思い付かなかったんだよ!
いや、今の俺はこれしかないんだけどさ。
「…ツナ、俺は大広間に皆を集めとくぞ。」
「あ、嗚呼…。」
そう言って出て行ったリボーンさん。
なんだったんだ?
変なの。
「友羅。」
「なに?」
扉の方を見ていると沢田さんに呼ばれた。
「お前、氷の様な冷酷な雨と言われる最強で有名なあの漆黒丿氷雨だったんだな。」
「へ?」
俺が最強で有名?
ないない、絶対ありえない!
氷の様な冷酷な雨は分かるけど、ね。
冷ややかな目で相手を見据えるし。
後、確かに依頼は“百発百中”でこなすけどな?
「百発百中だからだろ?馬鹿かお前は。」
「は?馬鹿呼ばわりされたくないんだけど。それとリボーンさんといい沢田さんといい読心術使わないでくんない?」
「無理。」
「わぉ、即答。」
即答されたよ。
まぁ、無理って言うとは思ってたけどな。
だって、この人がそう簡単に止めるなんて思えないし。
そう考えている間、沢田さんは何故か俺をマジマジとみていた。
いったいなんなんだよ。
「確かに噂で聞いた漆黒丿氷雨の姿と一緒だな。」
「は?噂?てか、本人なんだから、一緒に決まってるじゃん。」
「まぁ、そうだな。」
簡単に納得する沢田さん。
なんかドッと疲れたよ。
寝てもいいですか?
なんて、ね…。
いや、ほんと一気に色々ありすぎだよ、マジで。
「あ、俺のことは綱吉でいいから。」
「綱吉、さん?」
わぉ、この人ボスって自覚あるのかな。
普通名前で呼んでいいなんて言わないよ、多分。
敢えて“さん”付けにしたけど、どっちのがいいのかな。
「さんいらない。綱吉でいいから。ついでにボスの自覚くらいあるから。」
「さいですか。」
俺の心を勝手に読みそれに答える。
うーん、なんだろう。
慣れって怖いね。
なんか読心術に慣れたよ。
「友羅の心は読みやすいんだよ、表情に出てるし。」
「わぉ、マジですか。じゃあ、態々心読むなや。」
「…相変わらず、いい度胸してるね?」
若干ひきつった笑みを浮かべる綱吉。
いやー、それほどでもーとか言いたいが敢えて(口では)言わないでおこう。
「ほぅ?口で言わなくても分かること知ってて言うとか、自滅行為だよ。てか、褒めてないから。」
「読まなきゃいいじゃん。そのうち疲れるよ、きっと。つか、知ってるから。」
表情一つ変えずに言えば、諦めたのか溜め息をついて立ち上がる。
「はぁ…お前みたいなのは初めてだよ。まぁ、不足はないな。」
「不足って何だよ。俺は極々普通だ。」
「退屈凌ぎになりそうだってことだよ。」
クスッと笑い、見下すように言う綱吉に少しからず苛立ちを覚えた。
「て、てめぇ…。」
「ほら、大広間に行くぞ。」
ククッと笑いを堪え部屋を出る彼にムカつきながらも次いで部屋を後にした。
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