storia 20 騒然
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*ディーノ said*
いつもなら、仕事が終わり次第すぐに報告書を送るソラ。
それに仕事を頼めばその日の内に終わらすのが彼奴だ。
厄介な幹部っていうのもあって、手こずってるのかとも思ったがなんせリボーンの弟子でしかも俺から見ても戦闘能力が高く強いソラが手こずるなんて殆どないに等しいものだと思った。
それで電話を掛けてみるが出ず、二、三回掛けてみても出なかった。
いつもなら、すぐ出るのに。
嫌な感じと不安が過ぎり、リボーンに掛けてみた。
リボーンなら、ソラと居ることが多いだろうと思ってだ。
だけど、結果は行方不明とのこと。
信じきれなかった、否、信じたくなかった。
一緒に住んでいるツナとリボーンも兄である恭弥さえも知らず終い。
そこで、仕事を頼んだことを後悔した。
それにしても恭弥の言う奴等はソラの言う奴等と一緒だろう。
リボーンが仕事の場所で見つけてくれるのが一番だが、もしかしたら、その奴等が関わっているかもしれない。
そこで電話を終えると仕事を後回しにしてパソコンで調べる。
だけど、やっぱりなかなか見つからない。
情報が少なすぎるから。
そんなとき、扉をノックして、返事をすればロマーリオが入ってきた。
「どうした、ボス。怖い顔してるぜ?」
「え、マジかよ。」
「何があったか知らねぇが珈琲淹れてきてやるよ。」
「嗚呼、頼む。」
怖い顔と言われ、顔を手で覆う。
いや、マジで自分ではわかんねぇからさ。
溜め息をつき、再びパソコンで調べ始める。
でも、出てこないと落ち込む。
もし奴等が関係してると思うと後悔と悔しさが込み上げる。
あの初めて会ったときから、俺が護ろうと思ってたのに護れなかったからだ。
「はぁ…。」
再び溜め息をついたとき、珈琲を持ってロマーリオが来たのでその珈琲を受け取り飲んだ。
「ボス、何があった?あんたがそんな落ち込むようなこと滅多にないだろ?まぁ、お嬢に関しては別だが。」
ロマーリオの言葉を聞いて、嗚呼、勘付かれてんだなっと思った。
だから、ロマーリオにだけは説明しておいた。
外はシトシトと雨が降っていた。
それはまるで悲しみを表すような雨だった。
*ディーノ said 終*
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