storia 19 囚われのお姫様
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ムカつく、奴が。
何なんだ、彼奴は。
苛々していて、残った奴等が近付いて来たことに気付かなかった。
「ボスの命だ。大人しくしていろ。」
「!嫌に決まってるでしょ!早くこの鎖を外してよ!」
吃驚したが考え込んでた自分に呆れた。
そして、怒りの矛先を残った奴等に向けた。
「それは出来ない。」
分かってはいた答えだが、この鎖があっては逃げるに逃げられない。
まだやらなきゃいけないこととか、色々あるのに。
奴等を殺気混じりに睨み付けるがびくともしない。
「さて、始めるか。」
「っ!何をする気?」
奴等の中の一人に捕らえられ、鎖もあって身動きが取れなくなった。
足掻こうにもあまり身体に力が入らない。
「いい子だから、大人しくしてろよ?そしたら、すぐに終わる。」
そう言って手にしている注射器を僕の腕に近付ける。
「嫌だ、やめて、ッ!!」
精一杯抵抗する。
だけど、どうにもならない。
恐怖と悔しさに涙が溢れる。
「大丈夫だ。すぐに終わる。」
「いやぁぁああッ!!」
チクッとする痛みと共に悲鳴をあげ、そこで意識を失った。
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