storia 18 動き出す影
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パソコンを閉じ、ベッドに寝転がった。
そして、目を閉じた瞬間、携帯が鳴った。
誰?と思いながら電話に出る。
「はい。」
「俺だけど。」
「…生憎オレオレ詐欺はお断りしております。」
誰かはすぐに分かったけど、ちょっとからかってみた。
「なっ、ディーノだっつーの!ディスプレイ見てから出ろよ!」
「冗談だよ。声で分かってた。」
「ったく…。」
僕が冗談だと言えば呆れたように言うディーノ。
いや、面白いね。
焦ってたし。
クスクスと笑ってから用件は何かと尋ねた。
「仕事頼みたいんだが大丈夫か?」
「仕事?まぁ、大丈夫だけど。」
珍しい。
日本での仕事はあまりない。
ある時はあるんだろうけど、僕に回ってきたことはない。
今は僕が日本にいるからだろうけどね。
「そうか。内容は…メールの方がいいか?」
「いや、どっちでも構わないよ。」
「なら、電話でいっか。」
んな適当と思いつつ口には出さずに仕事内容を聞く。
前に敵対していたファミリーと抗争があった時にその敵対ファミリーの幹部が何人か行方不明になっていたらしい。
で、その幹部の居場所が日本、それも並森の近くにいるのが分かったから、その幹部の始末が今回の仕事内容だ。
ちょっと面倒だが、これでも師匠に鍛えられただけあって戦闘能力は高い方だと思うから大丈夫だろう。
「了解。勿論、僕一人でだよね?」
「嗚呼、ちょっと厄介かもしれないから他の奴を向かわせてもいいが…。」
「いい、大丈夫。」
他の人がいたらすぐに終わらすことが難しい。
だから、仕事は大体一人でこなすことが多い。
「んー、なら、いいが…無茶はするなよ?」
「うん、分かってる。じゃあ、終わり次第報告書送るよ。」
「嗚呼、分かった。」
電話を切り、ベッドに置けば立ち上がりクローゼットから仕事用の服を出し着替える。
それにしても、ほんと心配性なんだから。
武器を確認して装備する。
携帯をポケットに入れ準備満タン。
「さて、行きますか。」
そう呟き外に出た。
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