storia 17 忍び寄る影
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あの特訓の日から数日が過ぎた。
いや、色々大変だったよ。
真っ黒大魔王様が降臨しただけなら、そこまでないんだけど、お兄様に質問責めされるなんて。
「はぁ…なんかどっと疲れた。」
「何言ってるの?まだ少ししか進んでないよね?」
はい。
現在、何故か応接室で風紀委員の仕事をしています。
てか、すっごい小さい声で呟いたのに聞こえるってどんだけ地獄耳なんですか、お兄様。
「あー、うん。ごめん、すぐ終わらせるよ。」
そう言えば、また自分の書類に目を向けすらすらとペンを動かし始める。
書類を見て思うんだけど、明らかに風紀委員でしなくていいような書類が結構あるってどういうことなんだろう。
どっかで最凶風紀委員長は並森の秩序なんて聞いたような覚えもあるけど。
恭弥はどれだけ凄いんだろうと思う今日この頃。
「はぁ…。」
溜め息を漏らしつつ、書類を片付ける。
仕事の書類に比べたら、簡単なものだ。
「ソラ。」
「んー?」
手を動かしながら、返事をする。
早く終わらせたいからね。
「あの金髪に関わらないでよ。」
「え、いや、だから、それは無理なんd、うわっ!?」
無理だと言えばトンファーが飛んでくる。
即座に避けたけどね!
マジで危ないし、寿命縮むよ!
無言の圧力は怖いよ。
最近やたらとディーノに関わるなだとか会うなとか言ってくる我がお兄様。
だけど、僕がキャバッローネファミリーである限りそれは無理なのだ。
「よし、っと。じゃ、書類整理終わったから帰るね。」
書類を綺麗にまとめ帰る準備をする。
「…そう言えば、ソラってどこに住んでるの?」
「え、えっと…し、師匠の所だよ。」
唐突に聞かれ吃驚しつつ答える。
ツナん家って言えば絶対何か言われるだろうし…。
いや、でも、師匠がリボーンって知ってるからバレるかも。
恐る恐る恭弥の方を見れば、しかめっ面で尚且つ怖い顔をしていた。
「ふぅん?赤ん坊の、ね…つまり、沢田綱吉の家だよね?」
「ぅ…。」
怖い、怖いよ!
声がワンオクターブくらい低くなってるよ!
冷や汗が流れる。
そのくらい重い空気でもあるのだ。
「沢田綱吉なんかの家じゃなくて家に来なよ。」
「え、や、それは、ちょっと…。」
僕が決めれることではない。
師匠の頼みで否仕事でこっちに来ている身。
家庭教師補佐ということで此処、並森にいるわけだし。
「何?駄目なわけ?それとも、僕と居るのは嫌?」
「恭弥と居るのは嫌じゃないんだけど、駄目かは師匠に聞かないと。」
そう言えば、溜め息をつれる。
うーん…これはどう収集をつけるべきか。
「今日の所はひとまずいいとして、今度赤ん坊に聞いておくよ。」
「え、あ、うん…。」
案外あっさりと言われたからそれにまた吃驚した。
まぁ、それなら大丈夫だろう。
「それじゃあ、また明日ね。」
「うん、気をつけて帰りなよ。」
そうして、応接室を後にした。
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