storia 16 嫉妬
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「ソラ…。」
「んー?」
ちょっと真剣な顔つきで見てくるディーノ。
どうしたんだろうと思いながら返事を待つ。
「何か不安な事でもあんのか?」
正直ドキッとした。
実際に不安な事があるからだ。
でも、迷惑を掛けるわけにもいかないから絶対に言うつもりはない。
「ううん、別にないよ。」
「本当に?」
軽く頷く。
ディーノは納得してない様子だ。
これだけは言うわけにはいかないから。
「…無理はするなよ?」
「うん…。」
頭を優しく撫でられる。
あまり深く聞かれなくて安心したのと共に少しの罪悪感が僕を覆った。
「あ、そうだ。」
「ん?どうしたの?」
ふと思い出したように言うディーノ。
少々バツが悪そうな顔をしている。
「あー、えっとな…仕事の都合で明日の昼には帰らなきゃいけなくなって、な…。」
「ぇ、明日って、早くない?」
「ご、ごめん…急に連絡が入って、な…。」
「そ、そっか…。」
一目見て分かるくらい落ち込む。
だって、もう少しくらい長く居ると思ってたから。
「埋め合わせは今度になるが…。」
「うん…仕事なら仕方ないさ。」
そう、彼は一つのファミリーのボスなんだ。
急に仕事が入ることもある。
だから、仕方がないことなんだ。
だけど、
寂しいよ。
「ソラ…。」
「ん…大丈夫…仕事なら、仕方ない…。」
抱き締められながら、自分に言い聞かせる。
精神面だけは本当に弱いんだ。
今度、鍛えてもらおうかな…。
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