storia 15 結果発表
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「なんで嫌なんだよ。」
溜め息混じりに聞けば、睨まれた。
「…なんでって、ソラは僕のだ。」
「は?」
俺は恭弥の言葉に耳を疑った。
“僕の”だと?
違う、ソラは俺のだ。
「ソラはお前のじゃない。俺のだ。」
そう言えば、更に殺気を向ける恭弥。
なんでだよ、間違ってねぇだろ。
「…貴方のなわけないでしょ!ソラは僕のたった一人の妹なんだから。」
「い、妹…?」
ソラが恭弥の妹?
確かに兄がいることは聞いていたが、まさか恭弥が…。
驚きを隠せない俺。
そんなとき、ソラがうっすらと目を開けた。
「んぅ…、?」
「っ、ソラ…?」
「ディ、ノ…、?」
目を擦りながら、まだ眠いのか目がトロンとしている。
不意に可愛いと思ってしまった。
今はそんな事思えるほどの状況じゃないんだが。
「ねぇ、早くソラから離れなよ。」
「離れねぇよ。」
ヒシヒシと殺気が伝わってくる。
だか、譲れないもんは譲れねぇんだ。
「んぅ?ディーノ?きょーや…お兄ちゃん?」
今一状況把握が出来ていないソラ。
それにしても、恭弥は本当にソラの兄貴なのか。
驚きはしたが確かに恭弥とソラは似ていると思った。
しかし、ソラの言葉で確信したはいいが先が思いやられそうだ。
「ソラ、後少しだけ待ってくれ、な。」
首を傾げつつも頷くソラから目線を恭弥に移した。
「悪いが生憎ソラは俺の大事な彼女だ。例え恭弥がソラの兄貴としても渡せねぇよ。」
「!?ちょ、ディーノ!」
「彼女?」
驚くソラと顔をしかめる恭弥。
「ディーノ、お兄ちゃんに咬み殺されちゃうよ!」
「俺は彼奴に咬み殺されるほど弱かねぇよ。」
少し必死に言う彼女。
事実を言って何が悪いんだ?
「…咬み殺す。」
そう言って再び攻撃を仕掛けてくる恭弥。
これは埒があかないと思い、どうにか恭弥を撒くことにした。
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