storia 14 過去
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「その後、知ったよ。マフィアというものを。きっと奴等もマフィア。ボス達とは違う凶悪な…。」
「…何故、僕になど話したのですか?僕らは今日が初対面ですよ?」
黙って僕の話を聞いていた骸。
だけど、疑問に思ったらしく投げかけられた。
「…なんとなく、かな。それに何故マフィアになったのかと聞いたでしょ?」
「確かに聞きましたけど…。」
「僕も君とは理由が違っても一緒でマフィアが嫌い。だけど、ただ大切な人を護りたいという一心でマフィアになったんだ。」
今の僕はどんな顔をしているだろうか。
この話をしたのは、ディーノと骸だけ。
だから、前半は恭弥も知っているが後半は僕と二人しか知らない。
「…貴方は強い目をしていますね。」
「強い、目?」
まさかそんなことを言われるとは思ってもみなかった。
「その強い目は少し羨ましいです…。」
そう言いながら目を伏せる骸。
彼にも辛い過去があるのだろうか。
そう思うと話をしたのは間違いではなかったのかとも思う。
「…ごめん。」
「何故謝るのです?」
「話さない方が良かったかと思って…。」
きっと嫌なことを思い出させてしまっただろう。
それは罪悪感で埋め尽くされそうだ。
「大丈夫ですよ。それより、少し貴方に興味を持ちました。」
「ぇ、?」
骸の言葉がよく分からず首を傾げれば不適な笑みで僕を見ている。
「貴方は興味深いです。最初会った時、何かあるのではと思いましたがまさかこんなこととは…。」
一人ぶつぶつと呟いている彼。
いったいなんなんだろうか。
「クフフ、そう言えば鬼ごっこの途中でしたね。」
「ぁ、やば、忘れてた!」
「僕がソラを捕まえましょうかね。」
「ぇ、っ!?」
ピ、ピンチ再び当来!?
さっきまでのシリアスな展開は何処へ!
兎に角、逃げるべしか。
「じゃ、じゃあ、僕は逃げるよ!」
「クフフ、逃がしませんよ。」
僕が逃げれば少し楽しそうに笑いながら追いかけてくる骸。
うわぁん、敵がーっ!
そうして鬼ごっこが再開した。
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