storia 13 恐怖の鬼ごっこ
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えっと、ここはどこでしょう。
まだ、並中の校舎内を覚えていない僕は逃げているうちに迷ってしまったようだ。
なんと恥ずかしいことを…!
じゃなくて、兎に角外に出たら分かるかな。
そう思い階段のありそうな方に歩いた。
そしたら、なんか変な声が聞こえた。
「クフフフ。」
あー、なんだろう。
この独特な笑い声的なのは。
「こんなとこにいらしたのですか。」
「…出た。」
見た目、藍色のパイナップル頭のやつ。
「失礼な人ですね。人をお化けみたいに言わないでくれませんか。」
「イヤ、イキナリダッタカラビックリシタノサ。」
「…凄い棒読みですけど?」
「君の気のせいだよ。」
…なんかこの人関わりにくい気が…。
てか、どうして参加してるんだろう。
マフィア嫌いな筈なのに。
たった今、疑問に思ったことをそのまま目の前の彼に投げかけた。
「…なんで参加してるの?マフィア嫌いなんでしょ?」
そういうとさっきと同じように独特の笑い方で笑って答える。
「えぇ、マフィアは嫌いですよ。ですが、クロームが貴方と友達になりたいということなので仕方なく参加してるのです。」
「ふぅん、君、意外にいい人なんだね。」
「いい人?クフフ、僕はいい人なんかじゃありませんよ。」
「だって、クロームの為なんて…いい人じゃないときっと協力なんてしてあげないと思うよ。」
僕の言った言葉に一度は否定した骸。
でも、今度は押し黙ってしまった。
…沈黙は困るんだけどなぁ。
「貴方は…。」
「ぇ、なに?」
骸が小声で呟いた言葉を聞き取ることが出来なかった。
「貴方は不思議ですね。」
「不思議…?」
不思議とはいったい…。
僕は至って普通だよ。
「不思議です。貴方は何故マフィアに?」
「…。」
そう聞かれれば、今度は僕が押し黙ってしまう。
何故かって聞かれれば、強くなるため。
大切な人を護るための力が欲しかったから。
「普通にしてれば、貴方はマフィアには見えません。」
「それはそうだろうね。」
当たり前のことだ。
僕は元々一般人なのだから。
じっと見つめてくる彼の瞳から逃れる事なんて難しかった。
だから、少しだけ教えてあげるよ。
僕の過去を…。
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