「あ、そういえばソラ、いい情報があるぞ。」

散々いじり倒しておいて次はなんですか。

ニヤッと笑う彼がいい情報とか言ってるときはロクでもないときが多いような…。

「へなちょこが近々、こっちに来るらしいぞ。」

「っ!?」

ぇ、ぇ、ディーノが!?

今日はロクでもなくなかった！
寧ろ良すぎ!!

「ボスがこっちに来るの？ほんとに？」

「嗚呼、本当だぞ。」

ヤバい、凄く嬉しいんだけど。

「テンション上がってるとこ悪いが特訓考えるぞ。」

「あ、うん。それがメインだったね。」

なんか僕テンションの上がり下がりが激しいような…。

まぁ、気にしなーい。

「ソラは単純だな。」

「…うわぁ、なんかやだ。」

「最初はあんまり感情も出さなかったのにな。」

…そうだろうね。
あの時は凄く心が壊れかけてたからね。

奴等の所為で。

グッと拳を握り締め俯く。

あー…嫌なことを思い出したなぁ。

「…わりぃ、嫌なこと思い出させたか。」

「いや、大丈夫…。ごめんね、精神面弱くて…。」

苦笑いをしながらリボーンを見ると複雑な顔をしている。

うーん…どうしよう…。

「お前も色々あるだろうし、あんまり言わねぇが無理だけはするなよ。」

「ん、ありがとう。」

リボーンの優しさが嬉しかった。
普段は意地悪なのにね。



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