storia 9 兄妹
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「きょ、恭弥…。」
「なに?」
「…用事できたから帰るね?」
「ダメ。」
恐る恐る言えば即答で却下された。
どうしよう…。
「ソラは僕といるの嫌なの?」
考えながらチラッとおにi…じゃなくて、恭弥を見れば少ししゅんとしてそう言った。
「そ、そんなわけないよ!ただ師匠の頼みだから早く帰らなきゃ…。」
「師匠…?」
不思議そうに僕を見てくる恭弥。
いや、だから説明する時間もないからね?
「う、うん。だから、今日は帰るね?また明日…。」
「…分かった。今日だけだからね?」
ぇ、今日だけって…
次はないんだね。
「次はダメだから。あ、後、髪、染めてるのとその制服の着方、校則違反だよ。」
うわぁーん。
バレた。
いや、すぐ分かるけどさ。
「髪は戻すとして…制服正すのはやだよ。」
せっかく好きなように着てるのにー。
少し反抗してみた。
それがいけなかったのかトンファーをちらつかせる兄上。
…トンファーちらつかせるの止めてくれないかな。
切実に。
「…風紀委員になるならいいよ。」
「…やだ。」
そう来たか。
「どうして…?」
少ししゅんとしてる…。
可愛いんだけど。
でもね、僕も仕事で来てるわけだし。
「え、えっと…。」
どうしよう…。
本当のこと言うわけにもいかないだろうし…。
そうこう考えていると聞き覚えのある声が聞こえた。
「ちゃおっス!雲雀。」
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