storia 8 再会
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
僕は現在進行形で屋上に向かっている。
授業?
知らない、そんなの。
今は頭から離れないことがあるんだ。
それは勿論、お兄ちゃんのこと。
ずっと会ってなかった。
あの時、離ればなれになってしまった時から…。
お兄ちゃんは僕のこと覚えてるのかな…。
もし覚えてなかったら…?
そう考えると怖くなる。
「はぁ…僕はどうすればいいの…?」
「…まずは授業に出なよ。」
「え…?」
僕は一人だったはず。
誰の気配もしなかったのに。
ゆっくり後ろを振り向くとそこにいたのは恭弥お兄ちゃん。
「…えっと…。」
「…。」
じっと黙って僕を見つめている、お兄ちゃん。
…逃げてもいい?
「…君に聞きたいことがあるんだけど。」
「え?僕に…?」
「ついてきて。」
そういって歩き出したお兄ちゃんの後を追った。
.