storia 32 決意
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「ソラ、止めろ!」
「僕はJokerだ。ソラなんて知らない。」
ディーノに武器を向ける僕。
それを必死に止めようとするディーノ。
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その記憶を見た僕は膝を付き恐怖に震える身体を抱き締める。
「あぁ、ッ…僕はなんてことを…!」
大好きで大切な人に刃を向けるなんて…!
新鮮に思い出される記憶の数々。
恐怖の対象であったリベルタファミリーに囚われ記憶を奪われ、そして、大切な人達を危険な目に合わせてしまったなんて…!
物凄い恐怖が僕を支配する。
護ろうとしていたものを自分が傷つけるなんて…。
僕は絶望の淵に立たされた。
僕にはキャバッローネに居る資格はない。
例え、記憶が無かったにしてもディーノに刃を向けたなんて…。
そう思いながらもディーノから離れる事なんて出来ない。
僕はどうしたらいいの?
わけが分からなくなり涙が溢れる。
いつの間にか光は消え真っ暗な暗闇に戻っていた。
「ぅ、ふっ、やだよ、ディーノ…!」
助けて、独りにしないで。
悲痛な叫び。
だけど、それは虚しく響くだけだった。
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