storia 31 記憶の欠片
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表紙を開き最初の所にはファミリー名が書いてあった。
「リベルタ、ファミリー…ッ!」
そう呟いた瞬間、頭に激痛が走った。
ファイルを落とし頭を抑えしゃがみ込む。
痛い、ッ!
やだ、助けて!
ぎゅっと目を瞑り心の中で叫ぶ。
頭の中に見知らぬ映像がいくつも浮かび上がり消える。
なんなの、?
少しすると落ち着いてきたがまだ痛みはある。
痛みになんとか耐えながら考える。
この資料に記憶のヒントが?
そう思うと失った記憶を知りたい僕は意を決して目の前に落ちた資料を頭を抑えつつ読んでいく。
時折強い痛みに襲われ気を失いそうになりながらも全てを読み終えた。
すると苦しみや悲しみが加わり痛みが更に増す。
「ぅ…くッ…たす、けて、、ディ、ノ…ッ!」
なんとか絞り出すような悲痛な声で助けを求める。
「ソラ!」
僕の名を呼ぶ声が聞こえ、何処か焦った様な表情のディーノが見えたのを最後に僕は意識を手放した。
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