storia 31 記憶の欠片
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月日は流れ、あの日から数ヶ月経った。
怪我も治り、今はディーノの仕事のお手伝い中。
記憶はというと少しずつだけど戻りつつある。
まだまだ分からない事の方が多いけどね。
不安になりながらもそんな時にはディーノが支えてくれるからなんとかなっている。
これが独りならどうなってたんだろうなんて野暮な事は考えないようにしたい。
「ソラ、また何か考え込んでるだろ?」
手が止まっていたことに気付いたのかディーノにそう言われドキッとした。
ほんと鋭いんだから…。
部下が居ないとへなちょこなのに。
「なんで分かるわけ?」
ムスッとした表情で敢えてそう言ってみる。
「ソラの事なら分かるさ、何年一緒に居ると思ってんだよ。」
自信満々に答えるディーノに笑みを浮かべる。
「どっから来るの?その自信は。」
クスクスと笑いながら考える。
この心地良さや暖かさ、安心感や自分ではまだ分かっていない不思議な感情について。
「好きな奴の事なら分かってたいだろ?」
ふいにそんな事を言われればドキッとして顔が熱くなる。
なんでサラッとそんな事言うのさ!
言い返す事が出来ず、恥ずかしさが込み上げてきていて居ても立っても居れず“書庫に資料取りに行ってくる"と言い部屋を出た。
ディーノの待てって声も無視して書庫に向かった。
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