storia 30 終わりとそれから
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「ソラ、大丈夫か?」
さっきの金髪の人が話しかける。
ソラって僕の事?
いや、僕以外いないけどさ。
考えているといつの間にか傍まで来ていたらしく、頭を撫でられた。
彼の表情を見ると何処か悲しみがあるような気がした。
…何か察したのかな。
彼は後ろに居た白衣を着た男に何かを言い、その白衣の人が僕の傍に来た。
「ソラ様、具合はどうですか?ちょっと検査しますね。」
「あ…はい…。」
そう言って検査を始める。
何故検査をするのか分からない。
僕はどうしたのだろうか。
考え事をしている内に検査は終わった。
白衣の人は金髪の彼に何かを耳打ちし、お辞儀をして出て行った。
部屋には2人っきり。
黙りで気まずくなり、布団に潜った。
すると左脇腹に痛みが走った。
「ぃ…っ!?」
「!大丈夫か?怪我してんだから、気をつけろよ?」
「怪我…?」
心配そうにしてる彼。
いつ怪我なんてした?
怪我をした覚えはないが痛みがあるから事実だろう。
なんでこんなにも思い出せないんだろう。
否、思い出さない方がいいんだろうか。
不安が僕を襲う。
…布団をぎゅっと握り、目を瞑った。
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