storia 25 事実
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全員が息を呑む。
リボーンから聞いたソラの事。
それは想像を遙かに越えていた。
俺達の住む世界とはまるで違っていた。
これが裏の世界。
否、俺達が踏み込んだ世界。
「っ、どうして、ソラが…。」
「彼奴も裏の人間だ。何が起こっても可笑しくはない。ただ一番ツラい思いをしているだろうな。記憶が無くても…。」
だよね。
きっとツラいよね。
無言で窓の方に向かう雲雀さん。
「待て雲雀。」
「止めないでくれる?」
此方を見る雲雀さんの目は据わっていた。
その目にゾクリとして、冷や汗が流れる。
「ソラを助けに行くつもりだろ?止めておけ。お前じゃ、無理だ。」
「何言ってるんだい?僕に無理なんて事はないよ。僕がソラを助けるんだ。」
どちらも一歩も譲らない。
俺だって、ソラを助けに行きたい。
勝てるか分からないけど、彼女を助けなきゃ。
危ない状況なら、尚更。
「リボーン、俺も行く。例え、リボーンに止められようとも。」
「!?ツナ…。」
「僕は勿論行きますよ。彼女に言いましたから。必ず、と。」
「骸…。」
皆の意志は固い。
これは軽い気持ちで言ってるわけじゃないんだから。
危険は重々承知している。
「はぁ…止められるか分からないと言っておいて正解だったな。お前達がこれを聞いてじっとしているわけがない。今回だけだからな、まだ未熟なお前達を連れて行くのは。」
「!?ありがとう、リボーン!」
まさか許して貰えるとは。
未熟なのは分かってる。
てか、10代目になるつもりはないんだけど、ね。
裏を知れば、表には戻れない。
常に死と隣り合わせの裏の世界。
そこに君がいるなら、俺も雲雀さんも骸も…皆、行くよ。
だから、待ってて。
すぐに行くから。
「明日の朝一にはイタリアに発つ。呉々も危険なのを承知しておけ。」
頷き、意志を確認する。
皆、強い意志を灯していた。
*綱吉 said 終*
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