storia 25 事実
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*綱吉 said*
「おい、リボーン!彼奴って誰だよ!」
俺の部屋に入ってから、ずっと黙り込んでいる。
早くソラの事を聞きたいのに彼奴がって。
その彼奴って誰なわけ?
いや、なんとなく分かる気もするけど、あってるか分かんないし。
そう考えると突然、部屋の窓とドアが開いた。
「は?!雲雀さん!それに骸!?」
「やぁ、沢田。赤ん坊に用があってね。それより、なんで南国果実が此処にいるわけ?」
「クフフ、僕もアルコバレーノに用があるんですよ。」
バチバチと火花が散ってる気がするのは俺だけ?
この二人、確か犬猿の仲だよな。
「やっと来たか、雲雀。骸は予想外だが。」
黙り込んでいたリボーンがやっと喋った。
彼奴って、やっぱり雲雀さんの事だったんだ。
それより、骸は予想外ってことは来るとは思ってなかったのか。
まぁ、骸が来た理由が全く分からないからね。
俺と雲雀さんはソラの事だけど、骸は別にソラとはそこまで関わってないだろうし。
疑問に思い思考を巡らせていると、独特な笑い方で笑いながら理由を言った。
「クフフ、予想されるほどでは、ありませんからね。僕は彼女の事を聞きに来たんですよ。記憶を無くしている彼女の事を。」
骸の言葉を聞くなり、驚いた顔をするリボーン。
記憶を無くしている彼女?
誰の事?
嫌な予感が俺を支配する。
まさか、嘘だよな?
「…骸、何故お前がそれを知っている?」
「それは勿論、彼女自身に聞いたからですよ。後、今の状況はアルコバレーノが知っていると言うことだったので此処に来たまでです。」
驚いた顔から顰めっ面。
今日はやけに表情が変わるな。
なんて、呑気に考えてたらダメだった。
骸のいう彼女がソラの事の様な気がしてならない。
リボーンの様子からしても、ね。
「待て。お前はソラから、俺が知っていると聞いたんだよな?彼奴は記憶がないのにそんなことを?」
「それはあれでしょう。跳ね馬から、聞いた自分の事から推測で言ったんでしょう。日本にいたなら、日本にいる君に彼が言うだろうと、ね。」
「成る程、な。」
信じたくなかった。
でも、やっぱり、ソラの事だった。
記憶を無くしている。
俺達の事を覚えていない。
一瞬にして、絶望感が襲ってきた。
それは雲雀さんも同じ様だ。
俯いてて表情は見えないけど。
「…ねぇ、赤ん坊…一から説明しなよ。」
いつもとは違う、低い声色。
俺達と雲雀さんじゃ、全然違うのだろう。
彼にとって、彼女は大切な妹で家族だ。
「嗚呼、今から説明するぞ。ディーノから入ったソラの情報だ。」
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