storia 23 真実
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『っ!?』
突然携帯が鳴ったことに3人とも驚いた。
僕は急いで携帯を出し、ディスプレイを見ると主からのメールだった。
メールを見ると“すぐに私の元に来い”と書いてあった。
きっと抜け出したのがバレたのだろう。
冷や汗が流れる。
「主、様…。」
ボソッと呟き、すぐさま戻ろうと立ち上がるがディーノに腕を引っ張られそれは出来なかった。
「ソラ、何処に行く気だ。お前の居場所は此処だろ?もうどこにも行くなよ。」
強い眼差しで見つめられる。
僕だって、出来るなら此処に居たい。
此処の方が落ち着けるし。
だけど、奴等を放っては置けない。
きっとまた何か仕掛けるつもりだろうから。
掴まれた手を力一杯振り払い、出入り口に向かう。
僕を止めようとこっちに来ようとするもロマーリオに押さえられる。
「お、おい、ソラ!!」
「ボス、ダメです!安静にしてないと。」
出入り口の所で立ち止まり、彼等の方を向く。
「お願い、行かせて。このまま此処に居ては奴等が動くのを阻止できない。それに、真実を見極めなきゃ…奴等が嘘なら何故嘘を付いたのか、知りたいから…。」
「そんなの、お前だけがしなくても、俺達が…!」
「ダメ、貴方にはもうこれ以上傷付いて欲しくないから。僕は犠牲になってもいい。だけど、貴方は何千人ものボス。貴方はキャバッローネで絶対の存在なんだから。」
「っ、ソラ…!」
どれも本当だ。
唇を噛み締める。
本当は怖い。
だけど、僕がやらなくて、誰がやる?
奴等の事は殆ど誰にも分からないらしい。
なら、僕にしか出来ない。
でも、もしも…。
「…もしも、また記憶を失ったら、貴方が僕に教えて…真実を…。」
覚悟は決めた。
目の前がボヤけてるけど、きっと涙の所為だ。
「!?…分かった、俺がお前を助けてお前に教える。」
「Grazie,Dino.」
微笑むが上手く笑えてないだろう。
勝手に涙が出てくるんだ。
「ソラ、泣くな。俺が絶対助けてやるから。」
「うん…ッ!」
なんでか分からないけど、彼の言葉で落ち着くんだ。
それと何故かドキドキする。
涙を拭い、ディーノを見つめる。
君達の知らない奴等の情報を教えよう。
「…奴等はリベルタファミリー。全てを隠し、殆ど知られてはいない。アジトも分かりにくい所にある。奴等はボンゴレ及びキャバッローネなどを潰そうと考えている。奴等は悪行も働いている。」
案の定、驚いた顔をしている。
リベルタは本当に知られてないから、しょうがないかもしれないけど。
兎に角、急がないといけないから、それだけを言い残しその場を後にした。
.