storia 23 真実
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自分の考えに怖くなって考えないよう頭を振り、別の事を考えようとした。
「ソラ?」
ディーノに名前を呼ばれ、ハッとした。
いけない。
考え事に夢中になってて忘れてたよ。
「ご、ごめん。な、何?」
「いや、黙り込んでたからさ。」
「あー…考え事してただけだから、気にしなくていいよ。」
ちょっと困ったように笑えば、眉間に皺を寄せる彼。
そんな顔、ディーノには似合わないよ。
「ソラ…。」
「うわっ!?」
突然引き寄せられ、抱き締められた。
吃驚しつつもどこか落ち着く自分がいる。
「ボス、傷口が開いちまうぜ?」
「大丈夫だ。このくらいソラに比べればなんともない。」
一応心配して言ってるんだろうけど、顔が微笑んでるから本当に心配しているのだろうか、と思った。
ディーノもディーノで若干口元引き攣ってるからね。
多分、傷口辺りに響いたんだろう。
てか、2人とも言葉と表情を合わせろよ。
「ソラ…早く見つけてやれなくてごめんな。」
「…いや、謝らなくていいよ。君が悪い訳じゃないんだから。」
突然謝られても戸惑う。
どうしたらいいのか分からないから。
でも、今回の事は僕の不注意だろうから、ディーノは悪くない。
…断言できないのが、ちょっと嫌だけど。
「ソラ。」
彼に呼ばれた瞬間、僕の携帯が鳴り出した。
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