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「はぁ…はぁ…!」
空から真っ白な雪が降ってくる。
そんな中、一人の小さな少女が何かから逃れるように走っていた。
辺りには人、一人もいない、真っ暗な裏路地。
少女は宛もなく走り続ける。
雪は強く舞い、一層寒さを感じさせる。
そして少女の体力を奪っていく。
故に限界がいつ来ても可笑しくはない状況。
「もう…やだ…むり…っ!」
目を瞑り限界なのに耐えながら走り続ける。
寒さも増してどれだけの時間、走っているかは定かではないが長い時間走り続けている少女の体は勿論冷えきっていた。
大通りに出ようと考えた少女は角を曲がった瞬間―
ドンッ
「きゃっ!?」
誰かにぶつかった。
転ぶ前にその人に支えられ何とか転ばずにすんだ。
「だ、大丈夫か?」
その人は少女に尋ねた。
だけど、少女に答える気力なんて残ってはいなかった。
―綺麗な金…キラキラで…太陽みたい…。
そう少女は思いながらその人に…。
「…タス…ケ…テ…。」
助けを求め、意識を手放した―
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