storia 2 心配事
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「…なんで僕は此処に居るのでしょうか?」
「ん?なんでって俺が拉ch…連れてきたから?」
今明らか拉致ってって言おうとしたよね?
目の前で優雅に珈琲を飲む人物に顔を顰める。
いや、うん。
別にいいんだよ?
知り合いだもん。
だけどね、ディーノにバレてみて?
僕、どうなるか分かんないよ。
「大丈夫、大丈夫。そう簡単にバレないから。」
「そういう問題じゃないんだよ、綱吉。」
悠長に言う彼、ボンゴレファミリー十代目ボス事沢田綱吉。
そう偶々裏路地で出会してしまったんだよ。
よりにもよって問題児に。
「誰が問題児だって?」
「綱吉だよ。てか、サラッと読心術使わないでくれる?」
「使えるものを使わなくてどうする?つか、普通に返すようになったもんだね。」
とっても良い笑みを浮かべる綱吉に対して普通に対応する僕。
いや、もうね。
黒属性耐性が少しは付いたもんだと思うよ、うん。
「前より対応が冷たくなってる気がするんだけど。」
「気のせいだよ。寧ろまだ口聞くだけマシだと思いなよ。仕事帰りのゆったりした一人の時間を邪魔してくれたんだから。」
「…ごめん。」
拗ねたように言う綱吉につらつらと言えば罰が悪そうに謝る。
根は素直だから嫌いじゃないよ。
「全く、普通に連絡してくれればいいものを。」
「普通に連絡入れても会える確率低いでしょ。」
それもそうだった。
僕が一人で仕事に出てる時かディーノが僕を連れ出さない仕事の時以外は殆んどディーノと一緒に居るもんね。
「そういうこと。俺がソラの事好きだから会わせてくれないんだよ、ディーノさん。」
「サラッと言ったね、今。」
「事実だからね。兄である恭弥にだって会えてないでしょ?あの人もソラの事愛してるからね。」
「…なんかもうサラッと言うことじゃないことを言うの止めて。」
何処か拗ねたようにしつつも普通に本気で言う綱吉に少しからず羞恥心はないのかと思う。
聞いてる此方が恥ずかしくなる。
「可愛いね、ソラ。本当にボンゴレにくればいいのに。」
「僕はキャバッローネから離れるつもりはないから。」
「頑なだな。」
微笑みながら言う綱吉にキッパリと答えれば困ったような笑みに変わる。
頑ななのはどっちだ。
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