storia 2 心配事
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「で?もう終わり?群れてないと何も出来ないわけ?」
「ヒィ、ごめ、ゆるし…ッ!」
「…Addio.」
躊躇いなく鎖鎌を振り下ろす。
本当は扇の方がいいんだけど数年前の事件のせいで扇がなくなってしまったが故に仕方なく鎖大鎌を使う羽目に。
改造してるから扱う分にはそこまで苦労はしないけど。
ただ扇の時使ってた技が使えないのが偶に苦だ。
これはこれで使い勝手が良い部分もあるのだけど。
「出来れば2度と見たくはないし扱いたくない代物だけどね。」
そう呟きながらスティック状に戻し仕舞う。
仕事とはいえこんなことに慣れてしまっていることに嫌気がさす。
慣れてしまってはいけないことに慣れてしまった。
でも、そんな事考えてちゃこの世界じゃ生きていけない。
常に生きるか死ぬかの境界線をさ迷っているも同然。
「さてと、後始末は頼んで戻ろうかな。」
考えを降りきるように呟きながら携帯を取り出せば連絡を入れその場を離れる。
人通りのほぼない裏路地をゆったりと歩く。
特に急ぎの仕事もないし気を付ければ他のファミリーに出会すこともないだろう。
そう、その時は考えていたんだ。
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