storia 1 とある日
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執務室に着けばノックをするなり返事も聞かず中へと入る。
すると案の定、ディーノとロマーリオは驚いた表現をしていた。
「ソラ?お前が返事も聞かず入って来るなんて珍しいな。」
ディーノの言葉を聞きつつも先ほどの事でむしゃくしゃしていて無言で机の前に立てば報告書を置き、ひと息ついてから相手をじっと見て言う。
「…さっき知らない女の人とぶつかったんだけど…あの人…誰…?」
真剣な表情かつ若干不機嫌そうな表情で問う。
普段ディーノの事に関しては勝手に詮索したりはしない。
だから、女性関係はあまり知らない。
いや、僕が居るのに他に居てもらっても困るのだが。
「あー…えっと…彼奴、な…。」
僕が不機嫌なのは分かっているのか口吃るディーノ。
はっきり言わないと僕が更に不機嫌になるのは分かってるだろうに言わないのはそれだけ言いにくいのだろう。
…僕が我慢すればいいんだ。
平常心、平常心。
そう言い聞かせ、落ちつかせる。
「…そんなに言いにくいならいいよ。」
そう簡単に落ち着くはずもなく素っ気なく言い放てば居心地の悪さにさっさと部屋に戻ろうと踵を返し歩き出す。
「ちょ、待てよ、ソラ!」
「嫌だ、放して。」
慌てて近付いてきたディーノに抱き締められれば抵抗する。
今は気持ちが荒れてるからダメなのに。
「彼奴はガッドファミリーの令嬢ってだけだ。俺にはソラだけだ!」
「っ!?ちょっ、い、いきなり変なこと言うな!バカディーノ!」
前者の言葉より後者の方に気を取られカッと顔が熱くなる。
サラッと恥ずかしい事言いやがって…!
「ボスもお嬢も取り敢えず、落ち着け。」
見るに耐えなくなったのかロマーリオが声をかける。
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