storia 4 女子会と仲直り
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「ソラ?」
「え、ディ、ディーノ、なんで…。」
名を呼ばれ聞き覚えのある声に驚きつつ振り向けば此処にいるはずもない彼が居て思わず名前で呼んでしまった。
「それは此方の台詞だ。部屋に居なかったから連絡してたが出ないし報告書はいつの間にか置いて出てるし。」
刺々しく言うディーノにムッとし言い返す。
「連絡は気付かなかっただけだし、報告書は偶々ディーノが仕事で出てたからすれ違っただけでしょ。」
「俺からの連絡に気付かなかったのか?今まで1度もそんな事なかっただろ?」
「今日は体調が優れなくて余裕なかったの。」
「え?ソラ体調崩したのか?」
売り言葉に買い言葉状態だったが僕の体調の事には驚いた様な様子を見せる。
「もう大丈夫だから。仕事あるからじゃあね。」
「ちょ、おい!待て、ソラ!」
「離して!」
さっさとその場を後にしようとすれば手首を掴まれたので睨みつける。
完全に八つ当たりなのだが。
昨日の事を思い出せばほんと腹が立つ。
「あーもう!ソラもディーノさんもいい加減にしてください。」
「あ、はい。」
そんなやり取りを見かねたのか、綱吉が真っ黒な圧のある笑みと声色で声をかけ思わず恐縮する。
「で、ソラは何を怒ってるわけ?」
「別に怒ってない。」
「ソラ?」
フイッと顔を背けるも低い声で呼ばれれば観念したように告げる。
「ディーノには怒ってないの!僕はあの令嬢に怒ってるの!」
「令嬢?」
「ガットの…。」
不思議そうに尋ねる綱吉。
それにぼそっとでも、聞こえるくらいの声で答える。
それでも内容は分からないのかディーノに尋ねる。
「何かあったんですか?ディーノさん。」
「え?いや、特に、は…!まさか昨日のあれか?あれは不可抗力だろ…!」
最初は分からなかったみたいだが思い出せば弁解する。
「は?不可抗力?あの令嬢、僕が居るの気付いてわざとやってたからね?」
「マジかよ。」
流石に苛立ちキレ気味に言えば少し驚きながらも困ったような表情で言うディーノ。
「…鈍感。」
「わ、悪かったって…。」
低めの声色で言えば顔が引き攣るディーノ。
本当にこういう事には鈍いんだから。
でも、そんなので苛立ちとモヤモヤが消えるはずがない。
「まあまあ。取り敢えず、痴話喧嘩は家でやってもらってもいいですか?」
『ち、痴話喧嘩って…!?』
思わずハモる僕とディーノ。
いや、強ち間違いではないんだけどさ。
「取り敢えず、まずディーノさん、そのガットには注意して下さい。」
「ん?何かあったのか?」
綱吉の言葉に真剣な表情に変わるディーノ。
僕はこの前聞いてたから知ってるけど、ディーノには話してなかったし聞いてもないかと考える。
「ソラにはこの前忠告しましたけど、最近良い噂を聞かないので注意した方がいいと思います。」
「うーん…まぁ、ツナが言うなら何かある可能性があるって事か。分かった。それとなく探っておく。」
「何もない事が一番ですけど、その様子じゃソラにも何か仕掛ける可能性もゼロじゃないと思うので。」
僕達の会話から出した答えを告げる綱吉。
その意見には僕も同意する。
彼女は明らかに僕に敵対意識を持ちディーノには好意を持っているのが分かっているから。
どこの世界でも女の嫉妬の果てほど怖いものはないと思う。
まぁ、人にもよるかもだけど。
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