storia 3 お出掛けと猫
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屋敷から離れた所まで来れば目的の相手へ電話をする。
そうすれば2コールくらいで出た。
早いよ。
「《ソラ!どうしたの?ソラから電話なんて久し振り!》」
電話口からものっ凄い元気な声が聞こえてくる。
テンション上げ上げ的な。
それに若干圧されながらも本来の目的を話す。
「うん、久し振り、クローム。今日、非番だったりしない?」
「《…非番じゃないけど、すぐ終わるから大丈夫よ。》」
「本当?じゃあ、出掛けない?」
「《勿論、すぐ終わらせるね。》」
一瞬の間が気にならなくもないが出来れば会いたいのでそこはスルーする。
しかし、電話越しの後ろから聞こえてきた声に苦笑いを浮かべる。
「《クローム、その目の前の山の書類、分かってるよね?》」
「《ボス…今日までのはそんなにないはずよ。久々のソラからのお誘い断る訳にはいかない。》」
暫く綱吉とクロームが言い合ってるのを苦笑いを浮かべつつ聞きタイミングを見て声をかける。
「クローム、ちょっとだけ綱吉に代わってくれる?」
「《…嫌だけど、仕方ない。》」
「ありがと。」
間を開けての了承。
そんなに嫌なの?
「《昨日の今日でって事は何かあった?》」
「…察しがよろしいことで。」
綱吉が出るなり一言目で図星をつかれる。
超直感の持ち主を甘く見ちゃ駄目だね。
「《やっぱり。まぁ、クロームにかけてくるくらいだから女同士で話したいんだろ?急ぎの分だけやらせたら非番にするから気分転換するといいよ。》」
「ありがと、ごめんね。」
いつもに増して優しい気がするんだけど。
嫌な予感がするのは気のせいかな?
「《いいよ。その代わり今度何かお礼してもらうから。》」
「…出来る範囲でね。」
ですよね。
絶対今あのある意味良い笑顔だよ。
普通のお礼ならいいよ、とんでもないものなら即効断ってやる。
「《ボス、ソラを苛めないで。》」
「《人聞きが悪いな。苛めてなんかないよ。》」
二人のやり取りに思わず笑いが出そうになるも抑える。
「じゃあ、取り敢えず、そっち向かうからよろしく伝えて。」
「《りょーかい。》」
綱吉の承諾を聞けば電話を切る。
「具合悪いのはバレないようにしないとな。」
薬飲んで幾分マシとはいえ体調が悪いことに変わりはない。
しかし、キャバッローネに居ればいつディーノと出会すか分からない。
それだけは避けたい。
そんな事を考えながら足早にボンゴレの屋敷に向かった。
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