モーニングティー【巽瑛一】
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夢④
☆モーニングティー
良く眠っている……
すやすやと自分のベッドに眠る彼女を上から観察する。
少し髪が乱れている……寝相はいいようだが猫のように擦り寄って来るので必然的にベッドの真ん中をいつも占拠する彼女。
風邪を引かないようにとパジャマを着せたのは失敗だったかとじっと彼女を見る。
長い髪が乱れていて……素肌だったらさぞかし煽情的だったろうとしげしげと観察する。
相変わらず危機感というものがない彼女、すやすやと眠る彼女にむくむくと悪戯心が湧いた。
取り合えずその柔らかい頬を指で突いてみようか?
彼女の身体はどこもかしこも柔らかい……唯一固いのは指の皮膚くらいだ。
長く細い指はヴァイオリニスト向き、ヴァイオリンにありがちな指の皮膚が厚くなっているのを気にしているのも可愛らしくてならない。
そっと顔を近づける……と何かを察した彼女の目が開いた。
むにむにと幼子のように目を擦りこちらを見上げる彼女。
「??巽」
「おや、残念おはようございます」
「ざっ残念て?!」
「……いえ、モーニングティーをお持ちしただけですが」
「ほっ本当に?今日、眼鏡……なの?」
「フフ寄る年波に勝てないようで……疲れ目ですかね」
ううう~んと訝しい目線で私を見上げる彼女が半身を起こしティーカップを受け取った。
「あっジャスミンティー……はぁあ目が覚める……」
「唯は寝起きが悪いですから」
「そんなことないよ?それは……巽がいけないんじゃないかな?」
ほんの少し頬を染め口を尖らす彼女を微笑ましく思う。
恋人が泊まりに来たのだ私とて一般的な男性の欲がないはずは無い。
「フフたまにしか会えないので、つい」
「ついって?ところで巽さんはいつ寝ているの?いつもお仕事漬けって月城さんも心配していたよ?!」
「おや、主と話す機会があった?」
さっきまでの甘い空気が一転し身の危険を感じた朝日奈は巽から目線を反らす。
「先週に……収録スタジオで……」
「ああスターライトオーケストラもついにCDデビューを果たすと……昨年の辛い時期が嘘のようですね」
「そうなの!去年は色々あったから……」
にこっと笑う彼女とは
去年、心を通わせ恋人になった。
昨年の日本クラシック協会と全国シンフォニー連盟との軋轢に巻き込まれた辛い日々。
「そうですね」
「ところで[#da=
3#]、ちゃんと寝てるの?」
「………………はぁ寝てますでしょう」
「でも、いつも巽さんの方が先に起きてる」
「フフ寝坊させているのは私のせいです」
「でも……」
お茶を飲み終わったのを見計らいティーカップを巽は朝日奈から受け取る。
「私の寝顔を知るのは後にも先のも唯、あなたしかいないでしょう?」
「夜中に目が覚めた時に寝てるのは知ってるよ?でも睡眠時間少なすぎないかな?」
「まぁ朝に一仕事終えてからあなたにモーニングティーを淹れるのは最近の習慣となりつつありますが」
「ああ!!やっぱりお仕事しすぎだよ」
「フフ、昨日だって学生の本分であるレポートはちゃんと提出いたしました。私とて大学生………ですよ?」
☆モーニングティー
良く眠っている……
すやすやと自分のベッドに眠る彼女を上から観察する。
少し髪が乱れている……寝相はいいようだが猫のように擦り寄って来るので必然的にベッドの真ん中をいつも占拠する彼女。
風邪を引かないようにとパジャマを着せたのは失敗だったかとじっと彼女を見る。
長い髪が乱れていて……素肌だったらさぞかし煽情的だったろうとしげしげと観察する。
相変わらず危機感というものがない彼女、すやすやと眠る彼女にむくむくと悪戯心が湧いた。
取り合えずその柔らかい頬を指で突いてみようか?
彼女の身体はどこもかしこも柔らかい……唯一固いのは指の皮膚くらいだ。
長く細い指はヴァイオリニスト向き、ヴァイオリンにありがちな指の皮膚が厚くなっているのを気にしているのも可愛らしくてならない。
そっと顔を近づける……と何かを察した彼女の目が開いた。
むにむにと幼子のように目を擦りこちらを見上げる彼女。
「??巽」
「おや、残念おはようございます」
「ざっ残念て?!」
「……いえ、モーニングティーをお持ちしただけですが」
「ほっ本当に?今日、眼鏡……なの?」
「フフ寄る年波に勝てないようで……疲れ目ですかね」
ううう~んと訝しい目線で私を見上げる彼女が半身を起こしティーカップを受け取った。
「あっジャスミンティー……はぁあ目が覚める……」
「唯は寝起きが悪いですから」
「そんなことないよ?それは……巽がいけないんじゃないかな?」
ほんの少し頬を染め口を尖らす彼女を微笑ましく思う。
恋人が泊まりに来たのだ私とて一般的な男性の欲がないはずは無い。
「フフたまにしか会えないので、つい」
「ついって?ところで巽さんはいつ寝ているの?いつもお仕事漬けって月城さんも心配していたよ?!」
「おや、主と話す機会があった?」
さっきまでの甘い空気が一転し身の危険を感じた朝日奈は巽から目線を反らす。
「先週に……収録スタジオで……」
「ああスターライトオーケストラもついにCDデビューを果たすと……昨年の辛い時期が嘘のようですね」
「そうなの!去年は色々あったから……」
にこっと笑う彼女とは
去年、心を通わせ恋人になった。
昨年の日本クラシック協会と全国シンフォニー連盟との軋轢に巻き込まれた辛い日々。
「そうですね」
「ところで[#da=
3#]、ちゃんと寝てるの?」
「………………はぁ寝てますでしょう」
「でも、いつも巽さんの方が先に起きてる」
「フフ寝坊させているのは私のせいです」
「でも……」
お茶を飲み終わったのを見計らいティーカップを巽は朝日奈から受け取る。
「私の寝顔を知るのは後にも先のも唯、あなたしかいないでしょう?」
「夜中に目が覚めた時に寝てるのは知ってるよ?でも睡眠時間少なすぎないかな?」
「まぁ朝に一仕事終えてからあなたにモーニングティーを淹れるのは最近の習慣となりつつありますが」
「ああ!!やっぱりお仕事しすぎだよ」
「フフ、昨日だって学生の本分であるレポートはちゃんと提出いたしました。私とて大学生………ですよ?」
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