第4章 春の風薫る
この空気、音、久しぶりだ。
体育館に入り、秀人は思う。
ボールをつく音、シューズの鳴る音、掛け声。去年の夏、引退してからあまり聞かなかったそれらの音は、半年と少ししか経ってないのにひどく懐かしく感じた。
香緒里が空手部を見学しているのとほぼ同じ時刻、秀人は仮入部のために男子バスケ部に来ていた。
隣には来る道で出会った悠がおり、目をらんらんと輝かせている。本当にバスケが好きらしい。
「あれ、新谷!?」
「え、小倉先輩!?」
声が掛かり、そちらの方を見ると、中学時代同じバスケ部で先輩の小倉宏樹がいた。
思わず秀人も目を見張る。
「緑ヶ丘に進学したなんて、知らなかったです。」
「俺も、まさか新谷が来るとは思わなかったよ。もっと偏差値の高い所行くと思ってた。」
「いやぁまぁ色々ありまして。」
「色々聞きたいとこだけど、もうすぐ部活始まるから、また後でな。」
ぽんぽんと肩を叩き笑った後に、少し声のトーンを下げ、小さな声で耳打ちをされる。
「あと、3年生には気を付けろよ。後輩いびりとかするからさ。」
後輩いびり、ねぇ。やっぱり高校生になってもいるんだなそういうやつら。まぁいつまで経ってもそういうやつらがいるから、しんどくなる人が多いのかもしれないけれど。
秀人はそう思い、端で大声で笑う3年生の方を見た。
とはいえ、気を使って先輩達を持ち上げたりゴマすったり、というのは性にあわない。なのでいつも通り過ごすだけである。
「よし、1年、適当にチーム組んで2年と試合してみろ。」
練習が始まりしばらくした後、3年生からそう声が掛かる。
実力を見るため、ということなのだろうか。それともまた別に意図があるのか。
先程の話が引っ掛かっており、秀人は心の中で思う。
片や悠は、試合と聞き『ワクワク』と周りにまるで描いてあるのが見えるような表情でいる。
「おい秀人、一緒にやろうぜ!!!」
「おー。」
悠は近くにいた3人にも声を掛けた。
そして集まり、自己紹介をした後それぞれの希望のポジションを述べ、調整をし、作戦を立てる。
試合が出来る、と思うと先程より気持ちが高ぶってきたのが自分でもわかった。
「それじゃ、そんな感じで行こうか。とりあえず、始めボール取ったら悠に回す。その後は教えて貰ったそれぞれの得意な場所にボール回してく。」
司令塔となった秀人はメンバーを見回して言う。
おう、と各自答えてコートに入った。
「よーい………」
笛の音と共にボールが上に上がるサークルの中にジャンパーとして入っていた秀人はそれ同時に飛んだ。
身長はバスケ部員としてはそこまで高くない。だが、ジャンプ力はあるため、秀人より身長の高い相手の先輩よりも飛び、ボールに触れる。
上手く手首を返し、悠の方にボールを飛ばした。
キャッチをした悠はドリブルをしてゴールを目指す。もちろん、2年生チームがマークをするが、それを右に左にフェイントをかけ、一度立ち止まり緩急を付けまた走り出す。
その動きはスムーズで迷いがない。
上手い、と秀人は思わず舌を巻く。背の小ささをものともしない器用なドリブル、そして素早さ。中学の部員にはいなかったタイプのプレイヤーだった。
慌てて2人が更にマークをつけ、悠は行きどまる。
秀人はその隙に悠の斜め後ろに回り、パスを求める。
すぐに気付いた悠からボールが回ってくる。
俺も負けてられないな。
そう心の中で呟き、悠に劣らないドリブルで更に前に前に。
目の端にチームメイトが駆けて来るのが見えた。同時に自分の後ろに迫る2年生も。
これはシュートしてもブロックされるだろう。そう思った秀人は駆けて来たチームメイトにパスを出す。そしてそのチームメイトはそのままゴールに向かってボールを放った。
しかしゴールのフレームに当たり、跳ね返った。それを予測していてゴール下に走っていた秀人はそのまま飛び上がり、ボールをゴールに押し込んだ。
「悪い、ナイスカバー!」
「すげーな読んでたのかよ!」
チームメイトが駆け寄ってきてそう言うと秀人は少し嬉しそうに笑い、「こっからだぞ。」と言った。
あぁバスケはやっぱり好きだ。
結果、10分×2クォーターの試合を行い、56対53で1年生チームが勝利した。
「やっぱり新谷はすごいな!これからまた一緒に出来るのが楽しみだよ。」
「俺も楽しみです。」
敵チームにいた小倉に声を掛けられる。
中学時代、香緒里達と仲良くなるまではあまり人と関わっていなかった秀人はバスケ部でも同様に少し浮いていた。しかし小倉はその中でもよく話し掛け気にしてくれていたように覚えている。だから、再会出来て、単純に嬉しく思った。
1年、2年で和やかに試合の感想を言い盛り上がっている様子を、体育館の壁側で試合を見ていた3年生の面白くなさそうな顔や鋭い眼光に、秀人はこの時ばかりは気が付かなかった。
夜、食堂でご飯を食べた後、香緒里達は寮の談話室にいた。
寮は学年毎男女別に棟が分かれており、それらが円状に立ち並ぶ中心に多目的棟がある。その中に、体育館と同じくらいの広さの談話室やお風呂が入っている。
異性の寮には入れなく、食堂も夕食は時間が終わると閉まってしまうため、夜寝るまではこの談話室にいることがお決まりのパターンとなっていた。
秀人や雪音がいるため、集まっていると割りとこちらへの視線を感じることは多い。
中学の頃からなので慣れっこと言えばそうなのだが、当時はその視線も知っている人ばかりだったしその数も多くはなかった。だが、まだ入学してから日も浅く、知り合いもほぼクラスメイトだけなので、知らないたくさんの視線、というのは実は少し居心地はよくない。
その注目が、今日はなんとなくいつもより多いように香緒里は感じた。
「なんか今日、いつもより秀人のこと見てる人多くない??」
そう思っていたのは香緒里だけではなかったようで、沙世も周りを見回しそう言った。
「あー多分あれかも。今日、仮入部の時に秀人が先輩達と試合したのよ。」
「ははぁ、それで、『きゃっ、新谷君、勉強だけじゃなく運動も出来るのねっ』てなったわけね。」
男子バスケ部の横のコートで練習をしていた女子バスケ部の雪音が言うと、沙世は手をポンと打った後、胸の前で手を組むポーズ付きで言った。
「あー入試トップだったから、新入生代表挨拶してたもんな、秀人。」
「体育もまだろくになかったから運動神経抜群のことも皆知らなかったんだろうね。」
「来週、体力テストだけど大丈夫か??」
香緒里達も納得の表情をする。
「まぁつまり、女バスから口コミでその話が伝わったから、この注目ってことだね。」
モテる人は大変だねぇ、と沙世は少し茶化すように肩をすくめる。
秀人自身は至っていつも通りで、全く気にしておらず。
「いや、まぁどうでもいいけど。興味ねぇし。」
と言い放った。あくまで香緒里しか見ていない。他の女子は眼中に無い。それが秀人である。
故に、香緒里自身もあまり気にしていない。元々鈍いため、気にならないとも言うが。
「全然どうでもよくない!!!!」
唐突に近くから声がし、香緒里達は驚いてそちらの方を見た。
「全然俺にとってはどうでもなくないんだ!」
「いや、関係ないだろ。」
奈津と三兄弟がいつの間にか近くにいた。
胸元前に拳を握り再度言う圭に対し、隣に立つ亮は冷めた目をして言い放った。
悠は興味が全くないようで、「マルチプレイしよーぜー」と秀人達の傍にスマホを取り出し座った。最近流行りのマルチプレイ型アプリは世の若者達と同様、緑ヶ丘でも流行っている。
ゲームに疎い香緒里にはよくわからなかったが。
それはともかく、と圭の方を見た。
「なんで秀人がモテることと圭が関係あるの?」
「だって、この学校でも女の子達の黄色い声をかっさらおうと思っていたのに!モテモテかと思ったのに!秀人がいるから………俺が目立たない………」
しょぼんと肩を下げる圭。確かに秀人の人気は相変わらず高い。でも圭も圭で、奈津達といる以外は女の子達に囲まれていることが多いように思える。食堂や談話室で圭と一緒にいる時も、女の子達に声を掛けられているところを見ることもしばしばある。現に今も声を掛けられ手を振って返している。
それを伝えると、
「いやまぁそうなんだけど………」
「否定はしないんだ。でも実際、秀人より断然圭の方が愛想あるけどねー」
「ありがとう沙世ちゃん………でも秀人のそこがクールでいいらしいよ……」
あー、と女子面々は納得した。確かにそんな理由で中学時代もモテていた。
「イケメンで、頭も良くて、運動も出来る………適わない………」
「でも圭も結構勉強出来るじゃない??」
「いやまぁそりゃ、そう教育受けてきたからね………」
奈津に言われ、少し肩を竦めながら言う圭。
「なんかちょっと圭のキャラわかってきたかも。」
「ただのくそウザイチャラ男だ。」
「なんか亮最近俺に対して辛辣だね!?」
「よっしゃーー!ミッションクリアーーー!!!」
「うぇーい」
凹む圭、隣では盛り上がる男子4人。大変平和である。
新しい友人も増え、また楽しくなってきた。高校生活、平和に楽しく暮らせるといいなぁ、なんていう香緒里の思いは、しばらくして打ち砕かれてしまうことになるとは、今はまだ誰も知らない。
体育館に入り、秀人は思う。
ボールをつく音、シューズの鳴る音、掛け声。去年の夏、引退してからあまり聞かなかったそれらの音は、半年と少ししか経ってないのにひどく懐かしく感じた。
香緒里が空手部を見学しているのとほぼ同じ時刻、秀人は仮入部のために男子バスケ部に来ていた。
隣には来る道で出会った悠がおり、目をらんらんと輝かせている。本当にバスケが好きらしい。
「あれ、新谷!?」
「え、小倉先輩!?」
声が掛かり、そちらの方を見ると、中学時代同じバスケ部で先輩の小倉宏樹がいた。
思わず秀人も目を見張る。
「緑ヶ丘に進学したなんて、知らなかったです。」
「俺も、まさか新谷が来るとは思わなかったよ。もっと偏差値の高い所行くと思ってた。」
「いやぁまぁ色々ありまして。」
「色々聞きたいとこだけど、もうすぐ部活始まるから、また後でな。」
ぽんぽんと肩を叩き笑った後に、少し声のトーンを下げ、小さな声で耳打ちをされる。
「あと、3年生には気を付けろよ。後輩いびりとかするからさ。」
後輩いびり、ねぇ。やっぱり高校生になってもいるんだなそういうやつら。まぁいつまで経ってもそういうやつらがいるから、しんどくなる人が多いのかもしれないけれど。
秀人はそう思い、端で大声で笑う3年生の方を見た。
とはいえ、気を使って先輩達を持ち上げたりゴマすったり、というのは性にあわない。なのでいつも通り過ごすだけである。
「よし、1年、適当にチーム組んで2年と試合してみろ。」
練習が始まりしばらくした後、3年生からそう声が掛かる。
実力を見るため、ということなのだろうか。それともまた別に意図があるのか。
先程の話が引っ掛かっており、秀人は心の中で思う。
片や悠は、試合と聞き『ワクワク』と周りにまるで描いてあるのが見えるような表情でいる。
「おい秀人、一緒にやろうぜ!!!」
「おー。」
悠は近くにいた3人にも声を掛けた。
そして集まり、自己紹介をした後それぞれの希望のポジションを述べ、調整をし、作戦を立てる。
試合が出来る、と思うと先程より気持ちが高ぶってきたのが自分でもわかった。
「それじゃ、そんな感じで行こうか。とりあえず、始めボール取ったら悠に回す。その後は教えて貰ったそれぞれの得意な場所にボール回してく。」
司令塔となった秀人はメンバーを見回して言う。
おう、と各自答えてコートに入った。
「よーい………」
笛の音と共にボールが上に上がるサークルの中にジャンパーとして入っていた秀人はそれ同時に飛んだ。
身長はバスケ部員としてはそこまで高くない。だが、ジャンプ力はあるため、秀人より身長の高い相手の先輩よりも飛び、ボールに触れる。
上手く手首を返し、悠の方にボールを飛ばした。
キャッチをした悠はドリブルをしてゴールを目指す。もちろん、2年生チームがマークをするが、それを右に左にフェイントをかけ、一度立ち止まり緩急を付けまた走り出す。
その動きはスムーズで迷いがない。
上手い、と秀人は思わず舌を巻く。背の小ささをものともしない器用なドリブル、そして素早さ。中学の部員にはいなかったタイプのプレイヤーだった。
慌てて2人が更にマークをつけ、悠は行きどまる。
秀人はその隙に悠の斜め後ろに回り、パスを求める。
すぐに気付いた悠からボールが回ってくる。
俺も負けてられないな。
そう心の中で呟き、悠に劣らないドリブルで更に前に前に。
目の端にチームメイトが駆けて来るのが見えた。同時に自分の後ろに迫る2年生も。
これはシュートしてもブロックされるだろう。そう思った秀人は駆けて来たチームメイトにパスを出す。そしてそのチームメイトはそのままゴールに向かってボールを放った。
しかしゴールのフレームに当たり、跳ね返った。それを予測していてゴール下に走っていた秀人はそのまま飛び上がり、ボールをゴールに押し込んだ。
「悪い、ナイスカバー!」
「すげーな読んでたのかよ!」
チームメイトが駆け寄ってきてそう言うと秀人は少し嬉しそうに笑い、「こっからだぞ。」と言った。
あぁバスケはやっぱり好きだ。
結果、10分×2クォーターの試合を行い、56対53で1年生チームが勝利した。
「やっぱり新谷はすごいな!これからまた一緒に出来るのが楽しみだよ。」
「俺も楽しみです。」
敵チームにいた小倉に声を掛けられる。
中学時代、香緒里達と仲良くなるまではあまり人と関わっていなかった秀人はバスケ部でも同様に少し浮いていた。しかし小倉はその中でもよく話し掛け気にしてくれていたように覚えている。だから、再会出来て、単純に嬉しく思った。
1年、2年で和やかに試合の感想を言い盛り上がっている様子を、体育館の壁側で試合を見ていた3年生の面白くなさそうな顔や鋭い眼光に、秀人はこの時ばかりは気が付かなかった。
夜、食堂でご飯を食べた後、香緒里達は寮の談話室にいた。
寮は学年毎男女別に棟が分かれており、それらが円状に立ち並ぶ中心に多目的棟がある。その中に、体育館と同じくらいの広さの談話室やお風呂が入っている。
異性の寮には入れなく、食堂も夕食は時間が終わると閉まってしまうため、夜寝るまではこの談話室にいることがお決まりのパターンとなっていた。
秀人や雪音がいるため、集まっていると割りとこちらへの視線を感じることは多い。
中学の頃からなので慣れっこと言えばそうなのだが、当時はその視線も知っている人ばかりだったしその数も多くはなかった。だが、まだ入学してから日も浅く、知り合いもほぼクラスメイトだけなので、知らないたくさんの視線、というのは実は少し居心地はよくない。
その注目が、今日はなんとなくいつもより多いように香緒里は感じた。
「なんか今日、いつもより秀人のこと見てる人多くない??」
そう思っていたのは香緒里だけではなかったようで、沙世も周りを見回しそう言った。
「あー多分あれかも。今日、仮入部の時に秀人が先輩達と試合したのよ。」
「ははぁ、それで、『きゃっ、新谷君、勉強だけじゃなく運動も出来るのねっ』てなったわけね。」
男子バスケ部の横のコートで練習をしていた女子バスケ部の雪音が言うと、沙世は手をポンと打った後、胸の前で手を組むポーズ付きで言った。
「あー入試トップだったから、新入生代表挨拶してたもんな、秀人。」
「体育もまだろくになかったから運動神経抜群のことも皆知らなかったんだろうね。」
「来週、体力テストだけど大丈夫か??」
香緒里達も納得の表情をする。
「まぁつまり、女バスから口コミでその話が伝わったから、この注目ってことだね。」
モテる人は大変だねぇ、と沙世は少し茶化すように肩をすくめる。
秀人自身は至っていつも通りで、全く気にしておらず。
「いや、まぁどうでもいいけど。興味ねぇし。」
と言い放った。あくまで香緒里しか見ていない。他の女子は眼中に無い。それが秀人である。
故に、香緒里自身もあまり気にしていない。元々鈍いため、気にならないとも言うが。
「全然どうでもよくない!!!!」
唐突に近くから声がし、香緒里達は驚いてそちらの方を見た。
「全然俺にとってはどうでもなくないんだ!」
「いや、関係ないだろ。」
奈津と三兄弟がいつの間にか近くにいた。
胸元前に拳を握り再度言う圭に対し、隣に立つ亮は冷めた目をして言い放った。
悠は興味が全くないようで、「マルチプレイしよーぜー」と秀人達の傍にスマホを取り出し座った。最近流行りのマルチプレイ型アプリは世の若者達と同様、緑ヶ丘でも流行っている。
ゲームに疎い香緒里にはよくわからなかったが。
それはともかく、と圭の方を見た。
「なんで秀人がモテることと圭が関係あるの?」
「だって、この学校でも女の子達の黄色い声をかっさらおうと思っていたのに!モテモテかと思ったのに!秀人がいるから………俺が目立たない………」
しょぼんと肩を下げる圭。確かに秀人の人気は相変わらず高い。でも圭も圭で、奈津達といる以外は女の子達に囲まれていることが多いように思える。食堂や談話室で圭と一緒にいる時も、女の子達に声を掛けられているところを見ることもしばしばある。現に今も声を掛けられ手を振って返している。
それを伝えると、
「いやまぁそうなんだけど………」
「否定はしないんだ。でも実際、秀人より断然圭の方が愛想あるけどねー」
「ありがとう沙世ちゃん………でも秀人のそこがクールでいいらしいよ……」
あー、と女子面々は納得した。確かにそんな理由で中学時代もモテていた。
「イケメンで、頭も良くて、運動も出来る………適わない………」
「でも圭も結構勉強出来るじゃない??」
「いやまぁそりゃ、そう教育受けてきたからね………」
奈津に言われ、少し肩を竦めながら言う圭。
「なんかちょっと圭のキャラわかってきたかも。」
「ただのくそウザイチャラ男だ。」
「なんか亮最近俺に対して辛辣だね!?」
「よっしゃーー!ミッションクリアーーー!!!」
「うぇーい」
凹む圭、隣では盛り上がる男子4人。大変平和である。
新しい友人も増え、また楽しくなってきた。高校生活、平和に楽しく暮らせるといいなぁ、なんていう香緒里の思いは、しばらくして打ち砕かれてしまうことになるとは、今はまだ誰も知らない。