【クロロ・ヒソカ】二人と旅する夢(長編/1章完結)
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暫く歩いたところで、ピエロの格好をした怪しい男を視界の端で捉える。
「なにあれ。この辺サーカスでもやってるの?」
クロロに聞いたはずが、思わぬところから声がした。
「やぁ♥️」
「ひッ!?!?」
突然目の前にピエロの男が現れ、ユリは思わず後退りする。
「いい顔するねェ。クク♠️」
ユリの反応に愉悦を覚えたかのような表情を浮かべるピエロの男。
こいつは生理的に受け付けない。
拒否反応を示しながら問いかけた。
「あなた、なんなの?」
「ただの奇術師さ。もしかして、君もクロロと
どうやら話が通じないタイプのようだと判断し、ユリはすぐに言葉を訂正する。
「あの、待って? 勝手にややこしくしないでほしいのだけど。とりあえず、この人はあなたに譲ります。それでいいでしょう?」
読めない。ピエロの男は全く考えが読めなかった。
恐らく、あらゆる言動が計算された嘘の上に成り立っているような人間なのだろう。
文字通り "目の前の全てに" 警戒する。
「あぁ、これはジョークさ♦️ そんなムキになるなよ。興奮しちゃうじゃないか♥️」
「……えっ???」
どこに興奮する要素があったのだろう。
もしかしなくても、この人は想定以上の変態なのだろうか?
わけのわからない状況に言葉を失っていたが、クロロの声でハッと我にかえった。
「ヒソカ。わかっているだろうが、手をだすなよ」
「はいはい♦️ いい玩具なのになぁ。残念♠️」
言葉とは裏腹に、ヒソカと呼ばれた男は張り付いた笑みを浮かべている。
先行きの不穏さに拍車がかかり、ユリのため息が見上げた夜空に消えた。