【クロロ・ヒソカ】二人と旅する夢(長編/1章完結)
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ヒソカが去って落ち着くと、ユリは部屋のソファに座り、テーブルの上に置いてあるマグカップにコーヒーを淹れた。
ふ~っと息を吹きかけると、深みのある香りが鼻孔を擽る。
そっとカップに口を付けて、ともすれば火傷しそうな熱さのコーヒーを、ゆっくりと口に含んだ。
──そういえば、クロロに伝えてくれって言われたことがあったかしら。
ぼんやりと、そんなことを考えながら、一人の時間に浸っている。
ユリはスマホへ手を伸ばすと、LINEを開いてクロロにメッセージを打った。
『──ヒソカはGIに行ったみたい。徐念師を見つけたらまた連絡するって言ってた』
暫くすると表示が既読に変わり、返信がくる。
『──了解。荷物をまとめて1023号室に来てくれないか。フロントには連絡してある』
クロロとヒソカは二人で泊まっていた。(ここは謎だ)
つまり、ヒソカが居なくなった分、部屋に空きが出たということ。
私が向こうに移動して、今居るこの部屋はチェックアウトするのだろう。
考えながら荷物をまとめていると、想定よりも早く作業が終わった。
再びLINEのトーク画面を開いてクロロに返信する。
『──今から行ってもいい?』
『──おいで』
どことなく、クロロに誘われているかのような感覚になる。
ユリは気恥ずかしさを感じながら、まとめた荷物を手にして部屋を後にした。