娘と親
六花
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クラヴィスが離れない
そして寝覚め、彼女はほとんどの体の機能が失った。
クラヴィスは泣くしか出来ない、六花は生きてる、死なずに
シャルロッテやパスハが寄り添い、聖地を行う
クラヴィスがサラが占う
しかし彼女の病も未来が見えない
何故視えない、彼女の未来が
六花は写真と名前の紙を触れる
自分はあとどれくらい生きられるのだろ?
両親に会えないのだろうか?
宇宙次元のトラブル
皆が集まる中、胸が痛む
「第255代女王陛下のご光臨です。」
「陛下が」
ジュリアスが驚く
光が降り注ぎ羽が舞う
女王陛下
六花は微かに胸の痛みが和らぐ
「陛下」
「女王陛下」
跪く守護聖達
『顔をあげよ、我が守護聖達よ』
この姿は我が身の影、遠き聖地より我が姿と声を送る。
そなた達も最早察しておろうが我が宇宙は寿命を迎え崩壊の危機にある。
我が身が動けぬもその為
今こそ語ろう
我が力が尽きる時、我が宇宙もまた消滅するだろう
胸が痛い。
だが我が宇宙に満ちる幾多の命、その営みまで消せようか!!
私はそれらを救う術を探した
そしてこの若い世界を見付けたのだ
我が宇宙の星々を移動させてもまだ余りある大きな器
私は星々の運命を次代に託すと決めた
次期女王は新世界を拓く最初の女王となるだろう
消え行く女王
サラが未来を見て宮殿に駆けていく
六花は胸を抑える
「六花、胸が痛いの!!早く」
『ロザリアはこの宇宙が好き?』
「何を好きに決まって」
『良かった、ならロザリアが女王になって』
「何を」
守護聖はロザリアは六花の言葉の意味が理解出来ずに六花を見る
バァン
サラが息を切らして入って来た
「死を選ばないで‼」
サラが怒鳴る
「貴女の病は宇宙の痛み‼
宇宙の痛みが貴女を苦しめ、生命を削る‼
宇宙が死ねば貴女も死ぬ‼」
六花はサラを見る
クラヴィスが思い出す
宇宙の崩壊
苦痛に歪む幼児
クラヴィスの水晶が輝く
幼児が苦痛に横たわる姿
金髪の幼児が六花になる
『はい、そのようです
しかし私が宇宙意思と同化すれば、時間稼ぎが出来ます。』
「貴女も女王候補よ‼」
サラが怒鳴る
死なせない
もう彼女の命も残り僅か、それは宇宙の残された時間を意味する
しかしその時まで宇宙が持たない。
『余命僅かで、話せない、歩けない、感情無い娘が女王に相応しくありませんよ』
クラヴィスは怒る
この娘は愛を信頼を受け入れぬ
誰に似たやら
「クラヴィス‼」
ジュリアスが怒鳴る
クラヴィスが六花の頬を叩く
「クラヴィス‼六花は見えないんだぞ‼
虐待受けた子供だぞ‼」
「父の前で死を口にするな‼」
ジュリアスの言葉を遮りクラヴィスが怒鳴る
六花が驚く
『クラヴィス様がずっと探していた父?』
なら母は?
体が痛む
『アアアア‼』
意識を飛ばす
「あ、あ、あああ‼六花、六花‼」
ジュリアスがクラヴィスを気絶させる
「パスハ‼
二人を医務室へ、彼女を死なせたら宇宙が滅ぶと同意‼」
「ハッ‼」
動く
「サラ‼お主の占いは疑わぬ、解るな?」
「金髪の女王候補の未来を占いますわ
彼女を死なせないように」
死なせない、生かせる
「何でだよ、何であいつが宇宙と共鳴して苦しまないといけないんだ‼
あいつは親にクラヴィスに会いたい為に来たんだろう‼」
ゼフェルが怒鳴る
「恐らく彼女の母親と関係で宇宙と共鳴してるんだ。」
母親
「ジュリアス、やはりあの子の母親は彼女ですか?」
ルヴァが確かめる
「彼女だ、何故あの子が生まれたかクラヴィスも解らないが彼女なら出来る」
「あの子は母親に会えるでしょうか?」
「わからぬ、だが母親を知ればあの子は消えるかも知れぬ」
どうか生きて
女王にならずとも良いから
あれから数日六花は起きない
眠り続けてる
クラヴィスは離れず寄り添う
手を握り寄り添う
シャルロッテも寄り添う
今、宇宙の崩壊は止まってる
六花が食い止めてるのか、それとも死へのカウントダウンか解らぬ
夢の中
六花は涙を拭きクラヴィスに頬笑む
ロザリアに、シャルロッテ、守護聖に、そして女王に
女王は気が付けば飛空都市に居た
皆が集まる
「陛下‼」
女王アンジェリークが泣く
神鳥が老い、消え、新たな神鳥が産まれる
神鳥が鳴くと横たわる六花が現れ、神鳥は彼女にすり寄る
「神鳥、貴女の主人は六花なの?」
新たな女王が選ばれた、それは女王と守護聖の娘
その時だった
「クスクス、生まれたか神鳥
けどお前はまだ死んでないようだねご主人様?」
邪魔な力に染まるシャルロッテの姿に皆が驚く
「死ね六花・アンジェリーク‼」
壁に阻まれる
六花がゆっくり立ち上がり防ぐ
『シャルロッテ、貴女を信じて居た
信じて居たかったよシャルロッテ』
六花は防ぎ冷たくシャルロッテを睨む
始めての友人
『あの子捨て子よ
可愛そうに神父様を父親だと思ってるのよ』
『あの子に近寄るな‼
あの子は女王に認められし天使なんだぞ‼』
カティスとライの怒り
首を締めようとするとサクリアが邪魔する
シャルロッテが二人を殺し六花を殺せず暗示を掛けた。
「クスクス、思い出してたのか?愚妹」
『忘れて居たかったよ愚姉』
力をぶつけ合う
『私に毒を盛って、意識を操り、自傷やいろいろ、嘘も言って、溶け込んだね
貴女が私を殺して居たのに‼』
「愚妹が死ねば宇宙が滅ぶ‼
だがもう遅い、宇宙は再生した、だが女王のお前を殺せば良い‼」
『シャルロッテ、姉さん‼』
いつも一緒に居た
支えてくれた
毒薬を見た、守護聖に殺意を向ける視線を見逃せなかった自分が毒を飲めばいい
私がシャルロッテを止めるしかない
自ら、足を、毒薬を
「本当にお前は愚かだよ愚妹‼」
『姉さん‼』
力でロザリアを皆を守る
「毒々しい緑のサクリアよ」
『暗黒なる闇のサクリアよ』
植物と闇の力がぶつかり合う
力に呑まれる
六花は二人から放れる
母さん、父さん
二人が手を延ばす
掴めない消える
『六花‼』
力が収まるとアンジェリークとクラヴィスが倒れて居た
「クラヴィス‼」
「アンジェリーク‼」
ジュリアスとディアが駆け寄る。
二人の手に光がある
「六花?」
ロザリアが言う
小さな命の光り弱く消えそうな光りに二人の手が置かれサクリアを流される
「カティス、ライ」
ジュリアスもサクリアを贈り、ルヴァもサクリアを
オスカー、リュミエール、ランディ、オリヴィエ、ゼフェル、マルセルも送る
『生きろ六花!』
クラヴィスとアンジェリークは教会の前に居た
アンジェリークが託した教会、彼女が待ち続けた場所
二人が教会に入ると聞こえるパイプオルガンの音色
クラヴィスがアンジェリークに教えた音色が聞こえる。
『六花』
音色が止まり、振り返り二人を見る
背中を擦る、ライとカティス、歩むと二人に抱かれた
「な、迎えに来たろう」
頷く
アンジェリークとクラヴィスが起きるとディアに泣かれジュリアスに怒鳴られ、六花はぐっすり眠り眠ってる
オスカーはシャルロッテを指名手配しクラヴィスはどさくさに紛れ六花を闇の館に連れて行く
「こらクラヴィス!」
「シャルロッテ」
「せめて医師を連れて行け!」
アンジェリークも当たり前のように闇の館に居座り、ディアとジュリアスが諦め荷物を持って行く
クラヴィスは離れに六花を寝かせ見守る。
シャルロッテは行方不明で見付からない
警戒してるが手掛かりも無く主星に向かうもシャルロッテなど知らないと言われる始末
ロザリアはアンジェリークとクラヴィスを見る
家族の時間、彼女の求めた存在なのだ
ロザリアはディアのもとに行く
ディアは驚き苦笑する
ディアとロザリアは立ち去りアンジェリークが追いかけるがディアは苦笑し放れる
『家族と末永く』
ありがとうディア
ディア
あの日以外宇宙は再生したかのように豊かになっていく
彼女はまだ眠り時を待つ
早く起きて、お願い起きて
ゼフェルは手紙を見る
❝お前を傷付けて済まなかった
クラヴィスの娘を育てお前を苦しめた事を後悔してる、娘を未来を託すのが遅くすまない❞
「おせーよ」
けど十年守って来たんだよな
すげーな家族って
ゆらりと風が舞う
パチリと起きる
見える、けど足が動かない、シャルロッテの毒が取れてないのだろう
闇のサクリアで消す、かなり長く眠っていたようだ。
体中に感じる、養父、おじさん、守護聖、母のサクリアが
私は皆に生かされた子供
そしてシャルロッテが生きてる事
クラヴィスとアンジェリークに入って来て抱き締められる
医師が来て足以外健康体で言われた。
「足」
クラヴィスが落ち込む
「すみません、未知の毒で」
「シャルロッテは毒に詳しいです
良かったです足だけで」
かなり危険だった、シャルロッテの毒で本当に死にかけたのだから、まぁおじさんとマルセル様の緑のサクリアでどうにか抑えてるようなもの
しかし外の情報が全く入らない
ジュリアスは肩を震わせルヴァは耐えてる
「いっそ笑え伯父貴達」
「すまんすまん、全く親バカも程があるな、過保護親」
かなりジュリアスとルヴァのツボにハマったようだ
「てかジュリアス様とルヴァ様を伯父扱い」
「私とクラヴィスは七歳から一緒だしな伯父でも間違いないだろう
クラヴィスの娘と知った時から姪か妹かと見ていたし」
睨む
「クラヴィスを叱りに行ってくるか」
ジュリアスは手紙を渡す、ロザリアからだ
ロザリア?
六花へ
私、主星に帰ります、貴女の補佐官が嫌では有りません、、少しでも長く家族の時間が出来るように
私、貴女の教会を守りますわ
さよなら私の友人 ロザリアより
「ロザリア」
あんまり触れないでいた、関わらずに、それでも心配して泣いてくれた
ジュリアスは笑ってる
「クラヴィス、お前の娘、家出したぞ、軟禁状態で情報が入らず苛ついてる」
クラヴィスは睨む
「シャルロッテ」
「軍が捜してる」
「謝りに行く」
クラヴィスは素直にジュリアスの屋敷へ行き謝り連れ帰る。
そして聖地への支度
当たり前のように母アンジェリーク、父クラヴィスと移動だ
着くなりクラヴィスは連れて行こうとするがジュリアスが殴り連行していく
「シャルロッテより貴様が危うい!」
六花は冷たくクラヴィスを見送る
「私の親バカ、じゃなく父は大丈夫なの」
「親バカって言ってるからね」
オリヴィエが答える
女王の部屋は淡い紫色でチェロと望遠鏡が置かれ、二つの写真
女王としての即位式、六花は入口で立っていた、皆が驚く中、歩き玉座へ歩む
クラヴィスとアンジェリークはかなり驚いてる。
新たな時が始まる、そしてシャルロッテ達との攻防戦が
式典が終わると両親が来る
「六花、歩けるなんて」
「ごめんなさい、まだ少しだけだし、驚かせたかったの」
万全でないとシャルロッテに勝てないから
二人に抱き締められる
六花は女王として祈り、サクリアを満たす
金曜から月曜の朝まで闇の館の離れで親子三人で過ごす
クラヴィスはジュリアスのもとに行く
「珍しいな、陛下と喧嘩したか」
「違う」
クラヴィスが即答する
「彼女、シャルロッテの居場所を知ってるようだ」
ジュリアスが険しくクラヴィスを見る
その時宮殿が爆発する
「何事だ!」
「陛下の執務室で爆発です!」
ジュリアスとクラヴィスが向かうとアンジェリークが泣いてる
「陛下は」
「行方不明です!」
行方不明だと、昼間で警備も居るのに
皆が謁見の間へ集まる
「陛下は生きてる、しかし行方不明とは」
ルヴァが言う
「捜す方法はある」
ジュリアスが口にし、九人がジュリアスを見る
「どうやって」
「クラヴィスだ、陛下はずっとクラヴィスに伝えた、クラヴィスしか捜せない」
「あの時とは状況が違う!」
「同じだ、私はオスカーに隠したがあの雨の日クラヴィスが居るのかと思って探したら彼女が倒れていた、彼女からそなたと同じ闇のサクリアを感じたんだ!同じサクリアなら捜せる」
同じサクリア
「陛下は隠してるが怒りに溢れると闇のサクリアが溢れる私にしか解らない程度だ、しかし今はそなたのサクリアしかわからん」
クラヴィスは息を吐き出す
「サクリアのこれはお前に勝った事が無い」
「これだけはお前が苦手だからな」
すっと見据える
「フッ淡い紫、ドレスの色と同じ」
「当たり前だ、私が陛下に推薦した色だからな」
「ジュリアスとクラヴィスは何を視てるのさ」
「光りの守護聖と闇の守護聖は歴代サクリアを見る事が出来るのよ、見ると言っても精密なサクリアコントロールが必要で、普段はやらないけど、伝統みたいに受け継いでるらしいわ」
クラヴィスが歩き出す
城内には居ない
クラヴィス達は森の泉につくと水面が割れ塔が現れその一部が壊れ六花が現れる
闇の中六花が起きる
❝捕らわれたか、しかも真昼に、いや夜より昼間の方が強いか❞
六花は爆発させて飛び出すと蔓と水が襲う
「チッ」
六花の髪が黒くなり
「暗黒な闇のサクリアよ、闇に呑み込め!」
「愚妹が」
「黙れ愚姉が消えろ」
シャルロッテが闇に呑まれる
炎と水が襲い闇で消す、大地が盛り上がり風が切り裂くが闇に包む
「緑、火、水、風、地次は鋼かよ!」
闇のサクリアで防ぐ
武器が雨になる
「愚妹、槍の雨」
「お前かよ兄貴!」
「本当、妹は暴走すると暴言の嵐」
「黙れ兄貴、闘わないなら引っ込んでろ私一人でやる」
「やれないだろう、最後はお前の対、光だぞ」
眩しい光り
「愚妹、戻れ」
「断るよ愚兄、私は女王なんで、暗黒の闇のサクリアよ光りを呑み込め!」
「残光なる光りよ闇を照らせ!」
ぶつかり合う光りと闇
「悪夢よ、闇の中彷徨うが良い」
呑まれる
六花が息を切らし髪が金髪に戻り倒れる
「おい愚妹」
「煩い、疲れただけだ、眠い」
「今寝ないでよ、愚妹の親に殺される!」
「くー」
「本当に寝てるし」
守護聖と補佐官が来て二人を見る
彼は震え彼等をみる
睨まれ寝室へ寝かせる
起こすと口論になり母アンジェリークに叱られた
「本当母親には猫被る」
「被ってない!」
「とにかくお前が説明しろ」
「無茶言わないでよ、私は末っ子だし、前が居ないんだから私は知らないんだけど」
「けど俺よりは知ってるだろうが」
六花は押し黙る
「それにお前、光の兄貴に負けるぞ」
唇を噛む
「シャルロッテ、緑の姉貴にも勝てないだろうが今は」
「本気になればやれる」
「だからお前は愚妹なんだ!光と闇は対なんだ勝てる訳ない!前の闇なら勝てたが今は光りの方が上だしお前はひよっこだ!」
拳を握る
今は勝てない、前なら勝てた、前は諦めていたし
闇のサクリアが溢れ出す
髪の色が黒に変わる
「光りの愚兄ごときが私に勝てないと、ひよっこ?なめんなよ愚兄が!悪夢も見られないような闇に落としてやろうか!」
アンジェリークが力をぶつけ、ジュリアスが光りのサクリアで包み、クラヴィスが掴むと力が抜け横たわる
三人が睨む
彼は六花を寝かせる
クラヴィスが驚く
「不眠症、気付いてたか」
そう六花は極度の不眠症だ、一人では寝ない、アンジェリークやクラヴィスがどうにかして寝かせてるのだ。
「俺は夢魔だから、寝かせる事が出来る、勿論時間で起こすし、ずっと寝かせる事も出来る」
夢魔と聞いて皆が驚く
「あと、愚妹と同じで夢の守護聖の傍にいれば暴走も無い」
「貴様は何者だ」
「これと同じ、女王と守護聖の子供だ、違うのは父親が夢の守護聖ってだけで」
皆が驚く
「シャルロッテは緑の守護聖の娘、皆もそれぞれな」
守護聖と女王の子供
全ての始まりはある女王が守護聖を愛した事、守護聖は立ち去り、女王は妊娠した。
しかし生まれた子供は守護聖に瓜二つ、女王は子供を捨てた。
泉の牢獄に
子供は母親を信じ待ち続けたが来るわけが無い、時が過ぎ、違う子供が来てやっと悟った
捨てられたと
そして力を付けた、同じサクリアの子供が強い力に呑まれ成長していく
常に九人だった、宇宙に女王に復讐する為に、しかし闇の子供が消え、愚妹が来なく、愚妹を連れて来る事が夢中でシャルロッテが暴走した。
「闇の子供って」
「お前達が詳しいだろう、ソルティア」
皆がつめたく睨む
「そして六花は女王の力とマイナスの闇の力で成り立ってる
力が朽ちれば死ぬ」
クラヴィスとアンジェリークが驚く
娘の寿命
「女王の務めが終われば死ぬ」
「そうなるな、闇のサクリアを使わなければ少しは生きれる」
マイナスの闇のサクリアを暴走させると六花が凶暴性になり女王に相応しくない
「私が傍にいれば暴走しないか」
「プラスマイナスで均等を保てば」
ムスと怒ってる
二人から説教を食らったのだ
六花は夢魔を睨む
「陛下彼はオリヴィエが見張ります、そして提案があります」
「提案?」
ジュリアスとクラヴィスからサクリアの教育を受け最低限クラヴィスが傍に居る事
そしてあの兄妹達は守護聖に任せる、もしくは一緒に挑む事と決められた。
そして寝覚め、彼女はほとんどの体の機能が失った。
クラヴィスは泣くしか出来ない、六花は生きてる、死なずに
シャルロッテやパスハが寄り添い、聖地を行う
クラヴィスがサラが占う
しかし彼女の病も未来が見えない
何故視えない、彼女の未来が
六花は写真と名前の紙を触れる
自分はあとどれくらい生きられるのだろ?
両親に会えないのだろうか?
宇宙次元のトラブル
皆が集まる中、胸が痛む
「第255代女王陛下のご光臨です。」
「陛下が」
ジュリアスが驚く
光が降り注ぎ羽が舞う
女王陛下
六花は微かに胸の痛みが和らぐ
「陛下」
「女王陛下」
跪く守護聖達
『顔をあげよ、我が守護聖達よ』
この姿は我が身の影、遠き聖地より我が姿と声を送る。
そなた達も最早察しておろうが我が宇宙は寿命を迎え崩壊の危機にある。
我が身が動けぬもその為
今こそ語ろう
我が力が尽きる時、我が宇宙もまた消滅するだろう
胸が痛い。
だが我が宇宙に満ちる幾多の命、その営みまで消せようか!!
私はそれらを救う術を探した
そしてこの若い世界を見付けたのだ
我が宇宙の星々を移動させてもまだ余りある大きな器
私は星々の運命を次代に託すと決めた
次期女王は新世界を拓く最初の女王となるだろう
消え行く女王
サラが未来を見て宮殿に駆けていく
六花は胸を抑える
「六花、胸が痛いの!!早く」
『ロザリアはこの宇宙が好き?』
「何を好きに決まって」
『良かった、ならロザリアが女王になって』
「何を」
守護聖はロザリアは六花の言葉の意味が理解出来ずに六花を見る
バァン
サラが息を切らして入って来た
「死を選ばないで‼」
サラが怒鳴る
「貴女の病は宇宙の痛み‼
宇宙の痛みが貴女を苦しめ、生命を削る‼
宇宙が死ねば貴女も死ぬ‼」
六花はサラを見る
クラヴィスが思い出す
宇宙の崩壊
苦痛に歪む幼児
クラヴィスの水晶が輝く
幼児が苦痛に横たわる姿
金髪の幼児が六花になる
『はい、そのようです
しかし私が宇宙意思と同化すれば、時間稼ぎが出来ます。』
「貴女も女王候補よ‼」
サラが怒鳴る
死なせない
もう彼女の命も残り僅か、それは宇宙の残された時間を意味する
しかしその時まで宇宙が持たない。
『余命僅かで、話せない、歩けない、感情無い娘が女王に相応しくありませんよ』
クラヴィスは怒る
この娘は愛を信頼を受け入れぬ
誰に似たやら
「クラヴィス‼」
ジュリアスが怒鳴る
クラヴィスが六花の頬を叩く
「クラヴィス‼六花は見えないんだぞ‼
虐待受けた子供だぞ‼」
「父の前で死を口にするな‼」
ジュリアスの言葉を遮りクラヴィスが怒鳴る
六花が驚く
『クラヴィス様がずっと探していた父?』
なら母は?
体が痛む
『アアアア‼』
意識を飛ばす
「あ、あ、あああ‼六花、六花‼」
ジュリアスがクラヴィスを気絶させる
「パスハ‼
二人を医務室へ、彼女を死なせたら宇宙が滅ぶと同意‼」
「ハッ‼」
動く
「サラ‼お主の占いは疑わぬ、解るな?」
「金髪の女王候補の未来を占いますわ
彼女を死なせないように」
死なせない、生かせる
「何でだよ、何であいつが宇宙と共鳴して苦しまないといけないんだ‼
あいつは親にクラヴィスに会いたい為に来たんだろう‼」
ゼフェルが怒鳴る
「恐らく彼女の母親と関係で宇宙と共鳴してるんだ。」
母親
「ジュリアス、やはりあの子の母親は彼女ですか?」
ルヴァが確かめる
「彼女だ、何故あの子が生まれたかクラヴィスも解らないが彼女なら出来る」
「あの子は母親に会えるでしょうか?」
「わからぬ、だが母親を知ればあの子は消えるかも知れぬ」
どうか生きて
女王にならずとも良いから
あれから数日六花は起きない
眠り続けてる
クラヴィスは離れず寄り添う
手を握り寄り添う
シャルロッテも寄り添う
今、宇宙の崩壊は止まってる
六花が食い止めてるのか、それとも死へのカウントダウンか解らぬ
夢の中
六花は涙を拭きクラヴィスに頬笑む
ロザリアに、シャルロッテ、守護聖に、そして女王に
女王は気が付けば飛空都市に居た
皆が集まる
「陛下‼」
女王アンジェリークが泣く
神鳥が老い、消え、新たな神鳥が産まれる
神鳥が鳴くと横たわる六花が現れ、神鳥は彼女にすり寄る
「神鳥、貴女の主人は六花なの?」
新たな女王が選ばれた、それは女王と守護聖の娘
その時だった
「クスクス、生まれたか神鳥
けどお前はまだ死んでないようだねご主人様?」
邪魔な力に染まるシャルロッテの姿に皆が驚く
「死ね六花・アンジェリーク‼」
壁に阻まれる
六花がゆっくり立ち上がり防ぐ
『シャルロッテ、貴女を信じて居た
信じて居たかったよシャルロッテ』
六花は防ぎ冷たくシャルロッテを睨む
始めての友人
『あの子捨て子よ
可愛そうに神父様を父親だと思ってるのよ』
『あの子に近寄るな‼
あの子は女王に認められし天使なんだぞ‼』
カティスとライの怒り
首を締めようとするとサクリアが邪魔する
シャルロッテが二人を殺し六花を殺せず暗示を掛けた。
「クスクス、思い出してたのか?愚妹」
『忘れて居たかったよ愚姉』
力をぶつけ合う
『私に毒を盛って、意識を操り、自傷やいろいろ、嘘も言って、溶け込んだね
貴女が私を殺して居たのに‼』
「愚妹が死ねば宇宙が滅ぶ‼
だがもう遅い、宇宙は再生した、だが女王のお前を殺せば良い‼」
『シャルロッテ、姉さん‼』
いつも一緒に居た
支えてくれた
毒薬を見た、守護聖に殺意を向ける視線を見逃せなかった自分が毒を飲めばいい
私がシャルロッテを止めるしかない
自ら、足を、毒薬を
「本当にお前は愚かだよ愚妹‼」
『姉さん‼』
力でロザリアを皆を守る
「毒々しい緑のサクリアよ」
『暗黒なる闇のサクリアよ』
植物と闇の力がぶつかり合う
力に呑まれる
六花は二人から放れる
母さん、父さん
二人が手を延ばす
掴めない消える
『六花‼』
力が収まるとアンジェリークとクラヴィスが倒れて居た
「クラヴィス‼」
「アンジェリーク‼」
ジュリアスとディアが駆け寄る。
二人の手に光がある
「六花?」
ロザリアが言う
小さな命の光り弱く消えそうな光りに二人の手が置かれサクリアを流される
「カティス、ライ」
ジュリアスもサクリアを贈り、ルヴァもサクリアを
オスカー、リュミエール、ランディ、オリヴィエ、ゼフェル、マルセルも送る
『生きろ六花!』
クラヴィスとアンジェリークは教会の前に居た
アンジェリークが託した教会、彼女が待ち続けた場所
二人が教会に入ると聞こえるパイプオルガンの音色
クラヴィスがアンジェリークに教えた音色が聞こえる。
『六花』
音色が止まり、振り返り二人を見る
背中を擦る、ライとカティス、歩むと二人に抱かれた
「な、迎えに来たろう」
頷く
アンジェリークとクラヴィスが起きるとディアに泣かれジュリアスに怒鳴られ、六花はぐっすり眠り眠ってる
オスカーはシャルロッテを指名手配しクラヴィスはどさくさに紛れ六花を闇の館に連れて行く
「こらクラヴィス!」
「シャルロッテ」
「せめて医師を連れて行け!」
アンジェリークも当たり前のように闇の館に居座り、ディアとジュリアスが諦め荷物を持って行く
クラヴィスは離れに六花を寝かせ見守る。
シャルロッテは行方不明で見付からない
警戒してるが手掛かりも無く主星に向かうもシャルロッテなど知らないと言われる始末
ロザリアはアンジェリークとクラヴィスを見る
家族の時間、彼女の求めた存在なのだ
ロザリアはディアのもとに行く
ディアは驚き苦笑する
ディアとロザリアは立ち去りアンジェリークが追いかけるがディアは苦笑し放れる
『家族と末永く』
ありがとうディア
ディア
あの日以外宇宙は再生したかのように豊かになっていく
彼女はまだ眠り時を待つ
早く起きて、お願い起きて
ゼフェルは手紙を見る
❝お前を傷付けて済まなかった
クラヴィスの娘を育てお前を苦しめた事を後悔してる、娘を未来を託すのが遅くすまない❞
「おせーよ」
けど十年守って来たんだよな
すげーな家族って
ゆらりと風が舞う
パチリと起きる
見える、けど足が動かない、シャルロッテの毒が取れてないのだろう
闇のサクリアで消す、かなり長く眠っていたようだ。
体中に感じる、養父、おじさん、守護聖、母のサクリアが
私は皆に生かされた子供
そしてシャルロッテが生きてる事
クラヴィスとアンジェリークに入って来て抱き締められる
医師が来て足以外健康体で言われた。
「足」
クラヴィスが落ち込む
「すみません、未知の毒で」
「シャルロッテは毒に詳しいです
良かったです足だけで」
かなり危険だった、シャルロッテの毒で本当に死にかけたのだから、まぁおじさんとマルセル様の緑のサクリアでどうにか抑えてるようなもの
しかし外の情報が全く入らない
ジュリアスは肩を震わせルヴァは耐えてる
「いっそ笑え伯父貴達」
「すまんすまん、全く親バカも程があるな、過保護親」
かなりジュリアスとルヴァのツボにハマったようだ
「てかジュリアス様とルヴァ様を伯父扱い」
「私とクラヴィスは七歳から一緒だしな伯父でも間違いないだろう
クラヴィスの娘と知った時から姪か妹かと見ていたし」
睨む
「クラヴィスを叱りに行ってくるか」
ジュリアスは手紙を渡す、ロザリアからだ
ロザリア?
六花へ
私、主星に帰ります、貴女の補佐官が嫌では有りません、、少しでも長く家族の時間が出来るように
私、貴女の教会を守りますわ
さよなら私の友人 ロザリアより
「ロザリア」
あんまり触れないでいた、関わらずに、それでも心配して泣いてくれた
ジュリアスは笑ってる
「クラヴィス、お前の娘、家出したぞ、軟禁状態で情報が入らず苛ついてる」
クラヴィスは睨む
「シャルロッテ」
「軍が捜してる」
「謝りに行く」
クラヴィスは素直にジュリアスの屋敷へ行き謝り連れ帰る。
そして聖地への支度
当たり前のように母アンジェリーク、父クラヴィスと移動だ
着くなりクラヴィスは連れて行こうとするがジュリアスが殴り連行していく
「シャルロッテより貴様が危うい!」
六花は冷たくクラヴィスを見送る
「私の親バカ、じゃなく父は大丈夫なの」
「親バカって言ってるからね」
オリヴィエが答える
女王の部屋は淡い紫色でチェロと望遠鏡が置かれ、二つの写真
女王としての即位式、六花は入口で立っていた、皆が驚く中、歩き玉座へ歩む
クラヴィスとアンジェリークはかなり驚いてる。
新たな時が始まる、そしてシャルロッテ達との攻防戦が
式典が終わると両親が来る
「六花、歩けるなんて」
「ごめんなさい、まだ少しだけだし、驚かせたかったの」
万全でないとシャルロッテに勝てないから
二人に抱き締められる
六花は女王として祈り、サクリアを満たす
金曜から月曜の朝まで闇の館の離れで親子三人で過ごす
クラヴィスはジュリアスのもとに行く
「珍しいな、陛下と喧嘩したか」
「違う」
クラヴィスが即答する
「彼女、シャルロッテの居場所を知ってるようだ」
ジュリアスが険しくクラヴィスを見る
その時宮殿が爆発する
「何事だ!」
「陛下の執務室で爆発です!」
ジュリアスとクラヴィスが向かうとアンジェリークが泣いてる
「陛下は」
「行方不明です!」
行方不明だと、昼間で警備も居るのに
皆が謁見の間へ集まる
「陛下は生きてる、しかし行方不明とは」
ルヴァが言う
「捜す方法はある」
ジュリアスが口にし、九人がジュリアスを見る
「どうやって」
「クラヴィスだ、陛下はずっとクラヴィスに伝えた、クラヴィスしか捜せない」
「あの時とは状況が違う!」
「同じだ、私はオスカーに隠したがあの雨の日クラヴィスが居るのかと思って探したら彼女が倒れていた、彼女からそなたと同じ闇のサクリアを感じたんだ!同じサクリアなら捜せる」
同じサクリア
「陛下は隠してるが怒りに溢れると闇のサクリアが溢れる私にしか解らない程度だ、しかし今はそなたのサクリアしかわからん」
クラヴィスは息を吐き出す
「サクリアのこれはお前に勝った事が無い」
「これだけはお前が苦手だからな」
すっと見据える
「フッ淡い紫、ドレスの色と同じ」
「当たり前だ、私が陛下に推薦した色だからな」
「ジュリアスとクラヴィスは何を視てるのさ」
「光りの守護聖と闇の守護聖は歴代サクリアを見る事が出来るのよ、見ると言っても精密なサクリアコントロールが必要で、普段はやらないけど、伝統みたいに受け継いでるらしいわ」
クラヴィスが歩き出す
城内には居ない
クラヴィス達は森の泉につくと水面が割れ塔が現れその一部が壊れ六花が現れる
闇の中六花が起きる
❝捕らわれたか、しかも真昼に、いや夜より昼間の方が強いか❞
六花は爆発させて飛び出すと蔓と水が襲う
「チッ」
六花の髪が黒くなり
「暗黒な闇のサクリアよ、闇に呑み込め!」
「愚妹が」
「黙れ愚姉が消えろ」
シャルロッテが闇に呑まれる
炎と水が襲い闇で消す、大地が盛り上がり風が切り裂くが闇に包む
「緑、火、水、風、地次は鋼かよ!」
闇のサクリアで防ぐ
武器が雨になる
「愚妹、槍の雨」
「お前かよ兄貴!」
「本当、妹は暴走すると暴言の嵐」
「黙れ兄貴、闘わないなら引っ込んでろ私一人でやる」
「やれないだろう、最後はお前の対、光だぞ」
眩しい光り
「愚妹、戻れ」
「断るよ愚兄、私は女王なんで、暗黒の闇のサクリアよ光りを呑み込め!」
「残光なる光りよ闇を照らせ!」
ぶつかり合う光りと闇
「悪夢よ、闇の中彷徨うが良い」
呑まれる
六花が息を切らし髪が金髪に戻り倒れる
「おい愚妹」
「煩い、疲れただけだ、眠い」
「今寝ないでよ、愚妹の親に殺される!」
「くー」
「本当に寝てるし」
守護聖と補佐官が来て二人を見る
彼は震え彼等をみる
睨まれ寝室へ寝かせる
起こすと口論になり母アンジェリークに叱られた
「本当母親には猫被る」
「被ってない!」
「とにかくお前が説明しろ」
「無茶言わないでよ、私は末っ子だし、前が居ないんだから私は知らないんだけど」
「けど俺よりは知ってるだろうが」
六花は押し黙る
「それにお前、光の兄貴に負けるぞ」
唇を噛む
「シャルロッテ、緑の姉貴にも勝てないだろうが今は」
「本気になればやれる」
「だからお前は愚妹なんだ!光と闇は対なんだ勝てる訳ない!前の闇なら勝てたが今は光りの方が上だしお前はひよっこだ!」
拳を握る
今は勝てない、前なら勝てた、前は諦めていたし
闇のサクリアが溢れ出す
髪の色が黒に変わる
「光りの愚兄ごときが私に勝てないと、ひよっこ?なめんなよ愚兄が!悪夢も見られないような闇に落としてやろうか!」
アンジェリークが力をぶつけ、ジュリアスが光りのサクリアで包み、クラヴィスが掴むと力が抜け横たわる
三人が睨む
彼は六花を寝かせる
クラヴィスが驚く
「不眠症、気付いてたか」
そう六花は極度の不眠症だ、一人では寝ない、アンジェリークやクラヴィスがどうにかして寝かせてるのだ。
「俺は夢魔だから、寝かせる事が出来る、勿論時間で起こすし、ずっと寝かせる事も出来る」
夢魔と聞いて皆が驚く
「あと、愚妹と同じで夢の守護聖の傍にいれば暴走も無い」
「貴様は何者だ」
「これと同じ、女王と守護聖の子供だ、違うのは父親が夢の守護聖ってだけで」
皆が驚く
「シャルロッテは緑の守護聖の娘、皆もそれぞれな」
守護聖と女王の子供
全ての始まりはある女王が守護聖を愛した事、守護聖は立ち去り、女王は妊娠した。
しかし生まれた子供は守護聖に瓜二つ、女王は子供を捨てた。
泉の牢獄に
子供は母親を信じ待ち続けたが来るわけが無い、時が過ぎ、違う子供が来てやっと悟った
捨てられたと
そして力を付けた、同じサクリアの子供が強い力に呑まれ成長していく
常に九人だった、宇宙に女王に復讐する為に、しかし闇の子供が消え、愚妹が来なく、愚妹を連れて来る事が夢中でシャルロッテが暴走した。
「闇の子供って」
「お前達が詳しいだろう、ソルティア」
皆がつめたく睨む
「そして六花は女王の力とマイナスの闇の力で成り立ってる
力が朽ちれば死ぬ」
クラヴィスとアンジェリークが驚く
娘の寿命
「女王の務めが終われば死ぬ」
「そうなるな、闇のサクリアを使わなければ少しは生きれる」
マイナスの闇のサクリアを暴走させると六花が凶暴性になり女王に相応しくない
「私が傍にいれば暴走しないか」
「プラスマイナスで均等を保てば」
ムスと怒ってる
二人から説教を食らったのだ
六花は夢魔を睨む
「陛下彼はオリヴィエが見張ります、そして提案があります」
「提案?」
ジュリアスとクラヴィスからサクリアの教育を受け最低限クラヴィスが傍に居る事
そしてあの兄妹達は守護聖に任せる、もしくは一緒に挑む事と決められた。
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